私が最近気になったスポーツニュース。2回目の今回は
「東京オリンピックマラソン代表の補欠順位について」
を取り上げます。
とその前に、まずは先日開催されました
名古屋ウィメンズマラソン2021
優勝は松田瑞生選手。
(写真はダイハツ公式サイトより転載)
レース途中から独走しての圧勝。
にもかかわらずレース直後には「ふがいない走り」「去年の自分を超えられなかった」と悔し涙を見せた松田選手。
1年前のこの名古屋で、一山選手に自分の記録を上回られオリンピック代表を逃してしまった悔しさ。
その悔しさを、この大会で「去年の自分を超える」ことで晴らそうとしたものの、結果わずかに及ばす。
この大会に並々ならぬ気持ちで挑んでいたからこその今回の悔し涙でした。
翌日には笑顔で会見。
祝福メールに「何か伝えられるものがあったんだと思って、うれしかった」とのこと。
そりゃあもう、伝わりますとも。
あれだけの走りとインタビューで語られた言葉。
私の心にもしっかりと響きました。
ではここから本題に。
この名古屋での松田選手の快走を受けて、
瀬古プロジェクトリーダーが
「(五輪代表補欠について)順番はまだ。最終エントリーまでは様子を見たい。」
と発言したとのこと。
東京オリンピック女子マラソン代表は
前田穂南、鈴木亜由子、一山麻緒の3選手。
そして補欠として
小原怜、松田瑞生の両選手が選出されています。
補欠順位は1番手が小原怜。2番手が松田瑞生。
これは2019年9月のMGCの結果を受けてのもの。
そして代表選手に何かあった場合には補欠1番手を優先。
1番手よりも2番手の方が状態が良ければ2番手に、
ということのようです。
これはまた揉めそうだな、というのが私の正直な感想です。
「状態の良い、調子の良い方を選ぶ」というのは確かに
「チームジャパンとして結果を残す」という意味で正しい選択だと思います。
柔軟性があって臨機応変な対応ができていて素晴らしいと評価できます。
しかし選手の立場、心情としては中々納得できないところもあると思います。
特に小原選手。
今回の名古屋ではいい結果が残せませんでしたが、元々大会前の時点であまり万全の状態ではなかったとのこと。
大会前に「この大会の結果で補欠順位を決定する」と明言されていれば、その大会までの調整も含めての結果として受け入れられると思うのですが、今回については後出しされたような気持ちではないでしょうか。
また松田選手についても、これだけの走りをした5か月後にもう一度マラソンを走るというのは、体にだいぶ負担がかかるのではないかと心配になってしまいます。
それともう一つ、1万メートルでのオリンピック代表挑戦との兼ね合い。
1万メートルの代表は今後の選考会で決定されますが、マラソンの補欠であっても1万メートルに挑戦することはできます。
しかしながら松田選手は1万メートル代表よりもマラソンの補欠を優先するとのこと。
各選手いろいろ難しい判断が迫られるところがあると思いますが、できるだけ選手が納得できる形で最後はまとまってほしいと思います。
次回は積水化学の佐藤早也伽選手について取り上げる予定です。
お楽しみに。
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