一年後の明日、青森から下関まで走ります!!

『電車で富山駅の整形外科へ。』本州縦断フットレースSPECIAL 11日目★20210504

 

前回の記事はこちら↓

ichiashi.hatenablog.com

 

世界最長のマラソン大会(1ステージレース)
『本州縦断・青森~下関1550kmフットレース2021〈SPECIAL〉一斉スタート』

大会11日目(2021年5月4日)

【本日の走行ルート(予定)】

魚津駅(富山県魚津市) 7:00-高岡駅(富山県高岡市)16:00    50km

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(大会コースマップより抜粋)

 

【道中記】

◆本日の目的地は?

大会10日目の昨日、新潟県糸魚川市で脚を痛め、

本来であれば魚津駅まで進んでいたところを

23km手前の泊駅で中断。

宿泊の予約をしていた魚津駅まで電車で移動してきていました。

大会ルールでは、レースを再開するには泊駅まで戻り(電車移動可)、

そこから再スタートすることとなります。

 

電車の始発時刻が5時39分。

その時間に間に合うよう、本日は朝5時に起床。

 

気になる左脚の具合は・・・

 

昨日と全く変わらず。

痛いまま。

ひざ下を動かそうとすると激痛が走ります。

とてもこの先何十キロと進めるような状態ではありません。

 

一晩寝ることで回復した大会3日目の再現はなりませんでした。

 

今日どうするのか考えます。

泊駅まで戻り、少しでも進むのか。

それとも病院に行くのか。

 

考えた結果、病院に行くことに決めます。

今ならまだかろうじて歩けますが、

ここで無理をして一歩も歩くことができなくなれば、

本当にそこでレースは終了となってしまいます。

大会はまだ11日目。ここで終わらせるわけにはいきません。

 

 

◆いざ病院へ

昨晩目星を付けておいた整形外科を再度調べます。

それがこちらの西能クリニック

www.sainouhp.or.jp

 

本日は祝日ということでほとんどの病院がお休み。

しかしこの西能クリニックは祝日も診療しているとのこと。

 

ということで電車に乗り西能クリニックに向かいます。

まずはここ魚津駅から富山駅へ電車移動。

5駅で23分ほど。

 

そして富山駅から病院までは約4km。

バス、路面電車、タクシー。

どうするか考えた結果、歩いて向かうことに。

ついいつものクセみたいなものです。

 

しかしこれが遠い。

4kmなんていつもあっという間の距離なのに、全然着きません。

脚が痛まないように、ゆっくりゆっくり。

1km進むのにおよそ15分。

タクシーにすればよかったと途中で後悔するものの、

もう歩いて向かうしかありません。

 

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富山駅から1時間かけて歩いて西能病院・西能クリニックへ。

 

 

◆西能クリニックに到着

病院なんて普段全く利用しない私。

勝手が全くわかりませんが、とりあえず受付へ。

 

問診票に記入するよう言われ、

痛めた箇所と、

「青森から下関まで毎日走って進んでいる」旨を記入し提出。

診察待ちの席に移動し、自分の番が来るのを待ちます。

 

待っている間、周囲を観察。

整形外科というだけあって、皆さんどこかしら怪我をしているよう。

包帯姿や、松葉杖をついている人が何人も。

親御さんに連れられた学生の方の姿が目立ちます。

部活動で怪我したのでしょうか。

みなさん、病気や風邪ではないため、元気は元気なのでしょうが、

どこか張り詰めた空気。

私の普段の生活とは違った雰囲気です。

 

待合室のテレビでは、NHKのみんなのうたが60周年だとかで盛んに放送されています。

テレビを観るなんてこの大会がスタートして以来久しぶり。

ぼーっと観ながら自分の順番が来るのを待ちます。

 

 

◆いよいよ診察。結果は?

しばらく待った後、自分の番が来ました。

お医者さんの居る部屋に入り、体の状態を説明。

その後レントゲンを撮り、再度診察です。

 

結果は、「肉離れ」。左足首の前側です。

通常肉離れはふくらはぎや太ももの裏側が多く、

この箇所は珍しいとのこと。

また、骨には異常ないとのことでした。

 

私が『現在レース中で、下関まで行きたいんです。』と医師に伝えると、

「大丈夫かどうかはなんとも言えない。痛み止めを出すから、

行けるところまで行ってみるのもいいんじゃないか。」

「治すにはとにかく休むしかない。無理をすればその分

治るのが遅くなるし、悪化する。」

との医師からの返答でした。

 

 

◆富山駅へ

会計を済ませ、病院を出て隣の薬局へ。

処方された痛み止めを購入し、富山駅へ戻ります。

さすがに帰りはタクシーを利用しようと思ったのですが、

あいにく病院前にはタクシーが停まっていません。

仕方なく歩いて駅に向かいます。

 

歩きながら医師の言葉を思い出します。

もしかしたら先に進むのを止められるかもと思っていたけれど

止められず、また骨には異常がないということでとりあえずは一安心。

 

ただ、今になっていろんな疑問、感情が湧き出てきます。

『そういえば負傷した箇所の具体的な名前を聞いていなかったな。』

『治るまでにどのぐらい期間がかかるか聞いていなかったな。』

『肉離れでも、重い方なのか軽い方なのか聞かなかったな。』

『こんなに歩くのもやっとなほどなのに、それでも止めないんだな。』

 

てっきり怪我を治してくれるものかと思っていたのにそういうわけではなく、

ただ「肉離れ」というのがわかっただけだったような気がします。

 

 

◆今日はこの後どうする?

1時間かけて富山駅に到着。

駅前の薬局で湿布を購入。

店員さんに「とにかく安静にして栄養をたっぷり摂ること。」と教わります。

駅のベンチに座り、この後どうするか考えます。

 

今日の宿泊先は高岡駅。ここ富山駅からはすぐ。

電車で高岡駅へ移動し、明日泊駅へ移動した場合は9駅で45分。

移動時間が少しもったいない気がします。

そこで泊駅近辺で宿泊施設がないか調べたところ、

昨日泊まった魚津駅のホテルの隣が空いていたため、

そちらを予約することに。

高岡駅のホテルはキャンセルします。

そしてここ富山駅から魚津駅へ電車で移動です。

 

 

◆再び魚津駅へ

電車で移動中、外の風景が見えます。

これまでの悪天候とは打って変わって本日は快晴。

マラソン日和です。

みんな今ごろ先に進んでいるんだろうなと羨ましく、

そして今日ばかりはこの天気が恨めしく感じます。

 

いっそこのまま泊駅まで移動して、そこから進もうかと一瞬考えます。

しかし現在時刻は15時。もう今からではすぐに暗くなってしまいます。

焦る気持ちを抑えて、魚津駅で下車。

昨日も利用した駅前の魚津ショッピングスクエアで晩御飯を調達。

すぐ隣のスカイホテル魚津アネックスに到着です。

 

 

◆ホテルにて

スマホで「肉離れ」について調べます。

www.karasawa.gr.jp

 

「肉離れ」というのは聞いたことはよくあったので、

そこまで深刻には考えていなかったのですが、

思っていたよりもはるかに深刻な状況だとこの時に気付きます。

特に、治るまで1か月ぐらいかかるということ。

 

ゴールの下関の制限時刻は5月17日の22時。

あと13日間。

今の脚の状態のまま、残りの日数を進まなければならないということです。

 

一体どうすれば。

 

 

18時31分 魚津駅前のホテルの部屋から。

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気持ち、考えがまとまらない中、とりあえずブログを更新。

ichiashi.hatenablog.com

 

患部を冷やした方がいいとのことだったので、

左足首をシャワーでしばらく冷やし、駅前で購入した湿布を貼ります。

そして肉離れには栄養と休養が必要とのことだったので、

ご飯を食べ、寝ることにします。

 

なんとか、少しでも良くなることを願い、

就寝です。

 

【本日の走行ルート(実績)】

なし

【走行記録(ガーミンコネクト)】

なし

 

 

【各選手のチェックポイント到達状況】

※11日目(2021年5月4日 23時59分時点)

「CP28.鳥取砂丘会館前」1105.3km(鳥取県鳥取市)

1.No.11 林原選手   7時43分

「CP27.蒲生トンネル入口」1084.1km(兵庫・鳥取県境)

2.No.2   倉井選手  18時57分

「CP21.海岸通り・人魚の像前」919.4km(福井県小浜市)

3.No.15 濱田選手  11時36分

4.No.7   竹内選手  16時04分

5.No.9   奏選手      16時10分

「CP20.西野神交差点・県道225号線分岐点」873.9km(福井県敦賀市)

6.No.3   小島選手   15時48分

「CP19.市街・裁判所前交差点」810.0km(福井県福井市)

7.No.5   高品選手   10時33分

8.No.6   武井選手   15時10分

9.No.13 松本選手   15時11分

「CP17.市街・兼六園下交差点」730.1km(石川県金沢市)

10.No.10 野田選手   9時07分

「CP15.市街・城址公園前交差点」666.2km(富山県富山市)

11.No.8   中畑選手  13時48分

「CP14.境橋」608.9km(新潟・富山県境)

12.No.1   いちあし選手  14時00分(5月3日)

13.No.12 原選手      14時09分(5月3日)※途中棄権

「CP5.市街・山王十字路交差点」179.7km(秋田県秋田市)

14.No.14 吉澤選手  21時21分(4月25日)※途中棄権

 

 

トップのNo.11 林原選手、ついに鳥取県入り!

相変わらず1日100kmを越えるペースで進み続けています。

そして3位にはNo.15 濱田選手が浮上!

No.7 竹内選手、No.9 奏選手との3位争いも白熱してきました。

No.6 武井選手、No.13 松本選手も仲良く同時に福井市に到着です。

 

 

選手紹介はこちら↓ 選手の写真等、更新しました!

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【次回予告】

必死の願いも届かず、変わらない脚の状態。
刻一刻と過ぎていく時間。
このレースのこれまでの思い出が頭をよぎる中、
ついに迫る決断の時。

 

次回 本州縦断フットレースSPECIAL 12日目

『動かない左脚。魚津に散った涙。』

 

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