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世界最長のマラソン大会（1ステージレース）
『本州縦断・青森～下関1550kmフットレース2021〈SPECIAL〉一斉スタート』
大会15日目（2021年5月8日）
【本日の走行ルート（予定）】
（大会スタート前の予定）
敦賀(福井県敦賀市) 3:30－東舞鶴(京都府舞鶴市) 18:30 86km
（スケジュール変更後の予定）
東金沢駅(石川県金沢市) 5:00－大聖寺駅(石川県加賀市) 19:00 55km
（大会コースマップより抜粋）
【道中記】
昨日一昨日と思っていたよりも進むことができたため、
この先も進むことを決意した私。
時間がない私に代わり弟にスケジュールを決めてもらいます。
明日以降はまた追って決めるということで、
弟の指定した今日の目的地は55km先の加賀市。
大聖寺駅近くにホテルがあるとのこと。
もしその先に進もうとすると、牛の谷峠を暗くなってから通ることになり、危険。
いい判断です。今日は加賀市の大聖寺まで進むこととします。
ということで5時過ぎ。まだ辺りは薄暗い中、金沢を出発します。
すると早速異変が。
昨晩同様、標識などの文字がぼやけて見づらいのです。
部屋の中では異常はなかったため、明るい所では大丈夫だけど
暗い所ではどうも視力が落ちている模様。
そしてもう一点。左脚。
実は昨日の終盤あたりから、少しだけ左脚が動かしやすくなっていました。
もちろん負傷箇所の足首は全然動かせないけれど、
今の状態でのコツを掴んだのか、微妙に歩きやすくなっていました。
しかしそれが、今は元の負傷直後の状態に戻ってしまいました。
脚の付け根から足先までが一本の棒のような感じ。
非常に歩きづらいです。
またこの状態で進まなければならないのかと気が重くなります。
でも進むしかありません。
15日目の1km地点：5時38分
兼六園まであと少し。
標識がなんと兼六園マーク！！
15日目の2km地点：5時51分
「CP17.市街・兼六園下交差点 （730.1km）」（石川県金沢市）に到着。
2年前のR8ステージで初めて訪れた兼六園。
今回は来れないかと思いましたが、無事来ることができました。
金沢城。
2年前は兼六園、金沢城とも中まで入り見学していったのですが、
今回は脚のこともあり全く余裕がないので、残念ながら外から見るだけ。
またいつの日か。
15日目の6km地点：6時50分
有松交差点。
2年前はここから北陸本線沿いの157号、8号と進んだのですが、
今回は大会推奨ルートが南側に進み山側環状を通るとなっていたので
その通り進みます。
15日目の11km地点：8時06分
四十万みはらし台の近くから。
眼下に住宅街が広がります。
山手から住宅街へ降り、そして田園地帯へ。
金沢市から野々市市、白山市、川北町へと進みます。
この辺りで脚は少し良くなり、昨日のように若干歩きやすくなりました。
しかし風が強いため寒く、進みづらいです。
2年前は快晴で暑いぐらいだったのに、大違いです。
15日目の20km地点：10時00分
手取川。長い川北大橋を渡り能美市へ。
ちょっとした山、丘を越えてまた田園地帯へ。
15日目の26km地点：11時15分
小松市に入ります。
軽海西交差点。ここを右折し小松駅方面へ向かいます。
田んぼの中を進むのですが、向かい風が強く中々大変。
15日目の35km地点：13時00分
小松駅近くの園町交差点。
ようやく大通りに出ました。
あとはここから線路沿いのこの大通りを真っ直ぐ福井方面へ。
2年前に一度通っているし、店等も多く安心です。
しかしここで異変が。
どうも左腕がおかしい。
手先は動くのですが、上腕部分が固まって動かない感じ。
そういえば数日前から動かしづらかったような気がしますが、
左脚にばかり気を取られていてあまり気にしていませんでした。
大会が始まってからというもの、
ずっと同じ体勢で脚ばかり使って進んでいるので
上体が固くなっているのかもしれません。
右手で左腕を掴み、グルグル回してストレッチをします。
すると驚いたことに、
左肩のあたりからドクドクと血が巡ってくるのがはっきりとわかります！
人生で未だかつてこんなに血の巡りを感じたことはありません。
そしてさらに驚くことに、なんと左脚が動かしやすくなりました。
左腕ではなく左脚です。
『右手で左腕を動かしたら左脚が動くようになりました。』
な、何を言っているのかわからないと思いますが、
私も何が起きたのかわかりません。
肉離れした足首は相変わらず痛みが酷く、足先は動かせませんが、
とにかく脚の付け根と膝が以前より動かせるようになりました。
ここにきてようやく普通の歩き方を思い出したような感じです。
逆に今までどんな脚の動かし方をしていたのか思い出せないぐらい。
相当不格好な歩き方をしていたのでしょう。
これでこれから先に進むのに、希望が大きくなりました。
15日目の45km地点：15時20分
加賀市に入ります。
しかしここで新たな不安が。
それは例の左腕です。
ストレッチすることで血の巡りが良くなり、腕も動くようになるかと思ったのですが、
変わらず動かないまま。
歩いて進みながら、左腕を動かし状態を確認します。
指、手のひら、手首、肘は大丈夫。
腕も前から上、横には上げられます。
しかし後ろに引くことができません。
肘を曲げて引いたり、手先を後ろに持って行くことができません。
あとは手先も、腰の高さあたりだと多少動かしずらいです。
上腕後ろ側の筋肉が全く動かない感じ。
とにかく右手で左腕を掴んでストレッチしながら進みます。
15日目の55km地点：18時14分
本日の目的地、大聖寺駅に到着。
加賀市役所隣のマルエーで晩御飯を購入し、駅前のアパホテルへ。
明るいうちに着くことができて一安心。余裕は大切です。
そして部屋で明日以降のことを考えます。
まずは左腕のこと。
『このまま動かなくなったらどうしようか。』
『ここでリタイアして病院に行った方がいいのだろうか。』
しばし考えます。
『リタイアするなら今ここ石川県のほうが東京に帰りやすいな。』
などと思い浮かびますが、答えは出ません。
とりあえず明日朝起きて、今より悪くなっていたらまた考えることとします。
そしてここで、弟から
明日以降のスケジュールが届きました。
5月 9日 福井県越前市武生
5月10日 福井県美浜町
5月11日 京都府舞鶴
5月12日 兵庫県和田山
5月13日 兵庫県新温泉町
5月14日 鳥取駅
5月15日 鳥取県琴浦町八橋
5月16日 島根県松江
5月17日 島根県大田
5月18日 島根県江津
5月19日 島根県益田
5月20日 島根県津和野
5月21日 山口県山口
5月22日 下関駅
(5月23日 予備日)
今から3日後には舞鶴にいるというスケジュール。
舞鶴なんてまだまだ遠い先のような気がしますが、
そのペースで進まなければゴールには間に合いません。
そして単純な距離だけではなく宿泊先も考慮して
このスケジュールを組んでくれた弟。
大変だったことと思います。本当にありがとう。
ブログを更新してこの日は終了です。
【本日の走行ルート（実績）】
石川県金沢市～野々市市～白山市～川北町～能美市～小松市～加賀市（55.23km）
【走行記録（ガーミンコネクト）】
「15日目（2021年5月8日）東金沢～加賀」
天候 ：晴れ
気温 ：最高31℃、最低24℃ (腕時計で計測)
出発時刻：05時19分
到着時刻：18時14分
走行距離：55.23km
走行時間：12時間55分39秒
ペース ：キロ14分02秒
累積高度：499m
ガーミンコネクト 走行データ：
https://connect.garmin.com/modern/activity/6741914828
【コース紹介（Relive動画）】
【攻略ポイント・反省点など】
この金沢～加賀区間は、小松までを
北陸本線沿いの157号、8号で進むのか
南側山沿いの22号で進むのか迷うところです。
157号、8号の方が多分コンビニ等も多く安心だと思います。
走るのであれば22号の方が信号も少なく走りやすい気もしますが、
コンビニ等が少ないのと微妙なアップダウンがあるので注意。
また風の影響も大きいと思います。
【各選手のチェックポイント到達状況】
※15日目（2021年5月8日 23時59分時点）
「GOAL.下関駅前」1549.5km（山口県下関市）
１．No.11 林原選手 19時17分
「CP32.江津駅前」1335.6km（島根県江津市）
２．No.2 倉井選手 7時50分
「CP30.市街・西津田交差点」1231.3km（島根県松江市）
３．No.15 濱田選手 6時58分
４．No.7 竹内選手 15時15分
５．No.9 奏選手 20時25分
「CP28.鳥取砂丘会館前」1105.3km（鳥取県鳥取市）
６．No.5 高品選手 21時32分（5月7日）
７．No.3 小島選手 12時29分
８．No.6 武井選手 17時53分
９．No.13 松本選手 19時49分
「CP25.京都府・兵庫県境」1015.5km
１０．No.10 野田選手 18時12分
「CP21.海岸通り・人魚の像前」919.4km（福井県小浜市）
１１．No.8 中畑選手 19時22分
「CP17. 市街・兼六園下交差点」730.1km（石川県金沢市）
１２．No.1 いちあし選手 5時51分
「CP14.境橋」608.9km（新潟・富山県境）
１３．No.12 原選手 14時09分（5月3日）※途中棄権
「CP5.市街・山王十字路交差点」179.7km（秋田県秋田市）
１４．No.14 吉澤選手 21時21分（4月25日）※途中棄権
No.11 林原選手、遂に下関駅にゴール！！
優勝おめでとうございます！！
記録：345時間17分21秒
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これまでの本州縦断フットレースでの実績から
『ミスター本州縦断』と呼ばれ、優勝候補筆頭と目されていた林原選手。
プレッシャーもあったことかと思いますが、
見事に『本州縦断フットレース本州縦断フットレース2021<SPECIAL>』
を優勝されました。圧倒的な強さでした。
本当におめでとうございます！
一方、
No.8 中畑選手とNo.1 いちあし選手の差は189kmに。
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【次回予告】
一難去ってまた一難。
左脚に続いて左腕まで動かなくなる事態。
しかしそんな中、頭の中に浮かんでくる新たな目標。
それは一体？
次回 本州縦断フットレースSPECIAL 16日目
『福井を前に新たな目標。必ず下関へ！』
ここまでの完走記はこちらから↓
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