今から1か月前の話題で恐縮なのですが、
当ブログでまだ取り上げていなかったので今回はこの話を。
3月29日、日本陸上競技連盟は
オレゴン2022世界陸上競技選手権大会(7月15日-24日)
杭州2022アジア競技大会(9月16日-22日)
に出場するマラソン日本代表選手を発表しました。
各選考レースでまずは選考対象となる選手を選抜。
その中から世界選手権日本代表男女各3選手。
アジア大会日本代表男女各2選手が選出されました。
〔世界選手権〕
■男子
鈴木 健吾(富士通)
星 岳(コニカミノルタ)
西山 雄介(トヨタ自動車)
■女子
一山 麻緒(ワコール)
松田 瑞生(ダイハツ)
新谷 仁美(積水化学)
[補欠]
其田 健也(JR東日本)
安藤 友香(ワコール)
※一山は4月1日から資生堂所属
〔アジア大会〕
■男子
細谷 恭平(黒崎播磨)
山下 一貴(三菱重工)
■女子
上杉 真穂(スターツ)
安藤 友香(ワコール)
男子は順当な選出。
一方、女子は東京マラソン日本人2位の新谷選手と
名古屋ウィメンズ日本人1位の安藤選手とで最後の1枠を争う形に。
最後の決め手となったのはタイムとのこと。
やはり異なるレースを比較して選手を選考するというのは
非常に難しいことなのだと思います。
また、今回さらに難しかったと思われるのが新谷選手の扱い。
東京マラソンのレース直後、
世界陸上へはトラックでの出場を目指すと発言。
マラソンは嫌です、本当に。生きることに必要ないと思ったんで(笑)。
走ること自体生きることに必要ないと思います。
以前から走るのはイヤと公言してきた新谷選手。
それだけに今回の発言もどう受け止めていいものか悩むところ。
しかしレース翌日。
あの高橋尚子さんが新谷選手に直接インタビュー。
この模様は後日テレビで放送されたのですが、
一晩経ってだいぶ気持ちの整理がついたのか、
マラソンはイヤと言いながらもどこか前向きな気持ちも垣間見えました。
中途半端なことをしても結果にはつながらない。今日高橋さんと話をして改めて感じました。私に今必要なのは明日からの覚悟。 https://t.co/UBxqnA43ep
— 新谷 仁美 (@iam_hitominiiya) 2022年3月7日
そしてその一週間後。
新谷選手はマラソンへの再挑戦を決意します。
明日は世界陸上のマラソン代表発表。「もうマラソンは二度と走らない」と言った東京マラソンから一週間。チーム新谷のミーティングの様子をお届けします!
— 横田真人 (@MASATO_800) 2022年3月28日
新谷仁美-次の挑戦へ向けて 【Team of HITOMI NIIYA】next challlenge https://t.co/GAioCL5EnY pic.twitter.com/9Z49dyT4dg
TWOLAPS MIDDLE DISTANCE channel
新谷仁美-次の挑戦へ向けて【Team of HITOMI NIIYA】next challlenge
それを受けての世界陸上日本代表選出。
日本陸連は改めて書面で出場意思を確認。
本人の署名入りで挑戦する旨の返答があった
今回のマラソン再挑戦の決断の背景には、
13年ぶりとなった東京マラソンで新たに得ることができたもの
の存在が大きかったようです。
仲間と共に挑戦することの尊さを再認識し、
新たなる覚悟を決めた新谷仁美選手。
34歳となった新谷選手の世界陸上でのマラソンが今から楽しみです。
各選考レースの感想はこちらから↓
ブログランキングに参加しています。
応援のクリックよろしくお願いします!