一年後の明日、青森から下関まで走ります!!

NHK「天空を駆ける民 ララムリ」はワラーチ大特集だった!☆20200920

 

本日NHK総合で放送された「天空を駆ける民 ララムリ」。

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www4.nhk.or.jp

 

番組詳細には、 

メキシコの秘境コッパーキャニオンに“走る民族”と呼ばれるララムリが暮らしている。「なぜ足が速いのか?」その秘密を探るため、ララムリの集落に初めて8Kカメラを持ち込み、知られざるララムリの文化を高精細映像で記録した。美しく厳しい大自然の中で環境と調和した生活を守り続けているララムリ。その姿から「人にとって走るとは本来どういう意味があったのか」という深淵な問いの答えが浮かび上がる。

とあります。

 

マラソン目当てで見るには何やら堅そうなドキュメンタリーっぽく、

観ようかちょっと迷ったのですが、

「なぜ足が速いのか?」

「人にとって走るとは本来どういう意味があったのか?」

というランナーにとっては中々気になるフレーズに惹かれ、観てみることに。

では早速その内容をお伝えします。

 

* * *

 

 

標高2500mを超える山々がそびえる

この秘境にひっそりと暮らす民族がいる

走る民族「ララムリ」

飛ぶように走る

ララムリはなぜ走るのか

その答えを探す

 

 

ララムリの格好は色鮮やかな民族衣装に、

足元はサンダル。呼び名は「ワラーチ」。

ララムリは外部とあまり交流しない。

そのため、「足が速い」というウワサはあっても、

実際どれほど速いかは謎に包まれている。

そんな彼らの力を目の当たりにする機会があった。

 

2019年11月。コッパーキャニオンを舞台に初めて行われた250km長距離レース。

このレースに9人のララムリが参加。

ララムリと競争できると聞いて、足に覚えのあるランナーが世界中から参加。

 

イギリス人選手『ララムリと走りたい。ララムリと走れるなんて特別なこと。』

メキシコ人選手『ララムリは飛ぶように走るらしいよ!』

アメリカ人プロ選手『ここは彼らのホームグラウンド。挑戦者のつもりで戦う。』

ララムリの選手『走るのが我々の文化。常に速く走ろうと思う。』

 

険しい山道を250キロも走る過酷なレース。

その結果はなんと、優勝と、4位から10位までをララムリが独占。

 

アメリカ人プロ選手も驚きを隠せない。

『才能と技術、脚の筋肉の付き方があんな走りを可能にするんだろう。』

 

 

ララムリはなぜこんなに速いのか。

1人のララムリの暮らしを見つめることに。

 

食事は一日一回、朝。

トウモロコシが原料のトルティーヤと豆のペースト。

メニューはいつも一緒。

『レースに出て走るのは賞品のため。順位よりも賞品の食べ物が大事。』

 

薪集めに険しい山道を1時間ほど走る。

場合によっては半日以上かかるときも。

何世代にも渡って厳しい自然を生き抜いてきたことが、

ララムリの脚を強くしたのだ。

 

ララムリの歴史は悲劇の物語でもある。

元々ララムリは狩猟民族で山の麓で生活していたが、

500年前スペイン軍がやってきて、助かったのはごくわずか。

そのとき山の高地に逃げた人々の末裔が今のララムリ。

生活環境は激変したが、ただひとつ「走る」ことだけは変わらなかった。

 

新しいワラーチを作る様子も。

古タイヤをナイフで切り、牛革で鼻緒を作る。

『自分の物は自分で作る。人それぞれの好みの作り方がある。』

 

ボールと一緒に走る「ララヒッパリ」。

ララムリの伝統行事で、年に数回行われる。

短いときは10キロ。長い時は200キロ以上走ることも。

このララヒッパリでの様子が、結婚にも影響するらしい。

ララピッパリ終了後は、酒を飲み、村人全員で感情の赴くまま走る。

走ることは喜びの表現でもある。

 

 

なぜ走るのか?

『自分と家族のため。』

 

走ることは生きること。ララムリの伝統は次の世代に受け継がれていく。

 

 

* * *

 

中々のガチなドキュメンタリーでした。

海外の少数民族に興味のある方は必見でしょう。

「走ること」と「生活」がまさに一体となっていました。

 

そして、ランナーである私が番組を観て印象に残ったのは、 

なんといっても「ワラーチ」。

番組全編に渡って、これでもかってぐらいワラーチで走っている姿が映し出されていました。

ワラーチに挑戦してみるのもいいかも・・・、

なんて思ってしまいました。

もちろん、素人が簡単に履きこなせるものではないでしょうが。

 

とりあえず私は、最近ナイキの厚底シューズばかり履いているので、

たまにはアシックスの薄底を履いて足を鍛えようと思います!

 

 

 

 

 

お知らせ

2021年4月24日、本州縦断フットレースに挑戦します!

ichiashi.hatenablog.com

完走記はこちらから↓

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