私は普段はそこまで自分の体重、体脂肪率を気にすることはないのだが
(基本ほとんど変わらないので)、
そんな私でも年に2回、とても気にする時期が存在する。
ひとつは自己ベスト更新を目指すフルマラソンの大会前。
そしてもうひとつが年1回行われる勤務先の健康診断の時だ。
私の勤務先の健康診断は毎年決まって7月に実施され、
その受診日は1か月前ぐらいには決定し通知される。
そしてその受診日が日に日に近づいてくる度に、
私はドキドキ、ソワソワするのである。
なぜかと言えば、体重、体脂肪率がはっきりと数値で示され、
それが結果として残るから。
であれば自称気持ちだけはガチアスリートの私としては最善を尽くしたい。
少しでもいい数値、理想の数値に近づけたい。
そう思うのである。
しかし、しかしである。
なぜ7月に健康診断を行うのか?
7月と言えばマラソンのシーズンオフである。
つまりこの時期は1年を通して最も体がぷよぷよなのだ。
なぜだ!なぜなんだい。
11月や3月あたりに実施してくれたら、
カリッカリッに仕上げた自慢のBODYを記録に残せるのに・・・。
ましてや今年にいたってはここ1か月まともに走っていない。
こんな状態の体を記録に残すのは全くもって不本意。
そして今回はさらにもうひとつ不安要素が。
8年前にマラソンに挑戦することを決めたときに購入した体重計。
↓
それが去年11月に故障してしまったのだ。
それ以来一切体重も体脂肪率も計測していない。
今の体が一体どうなっているのか全くわからない。
しかし健康診断を受診しないわけにはいかない。
というわけで、今年はまさに今日がその受診日だったのだ。
受付を済ませると、いきなり最初に今日のメインイベント。
「身長、体重測定」と「体脂肪率の測定」だ。
このために、わざわざこの前の日曜日に3時間LSDを敢行し、
大好きな甘い物もしばらく控えてきた。
最善を尽くすために。
まずは身長を測ってもらい、そして覚悟を決め体重計に乗る。
するとどうだろう、なんと表示された数値は去年よりちょっと増えただけ。
『これはイケる!』
そう思った私はこの勢いのまま体脂肪率の測定に臨む。
『あれ?無い・・・。』
しかし、あの両手でグリップするタイプの体脂肪率測定器具(正式名称 何?)
がどこにも見当たらない。
なんと、今年は感染予防のため体脂肪率の測定は行わないとのこと。
『無いんか~い!!』
そう心の中でひとりつっこむ私。
せっかく楽しみにしていたのに。
そう、散々今年の健康診断はイヤだと言っておきながら、
体重がほとんど変わっていなかったことから急に強気になったのだ。
『体脂肪率も案外いい線イケてたかも。』
そんなウキウキ気分で残りの診断メニューを消化していく。
しかし終盤に落とし穴が待っていた。
それは心電図検査のとき。
担当のスタッフが言う。
「ではフクイを測ります。」
『フ・ク・イ?』
そう、腹囲測定だ。
スタッフがおもむろにメジャーでもって測定する。
そしてその数値を票に記入すると、
耳を疑うような言葉を口にした。
「いちあしさん、体重は去年とほとんど変わっていないのに、
腹囲がだいぶ大きくなっていますね。この数値で大丈夫ですか?」
そのあまりに予想外の、そしてある意味図星すぎる指摘に激しく動揺する私。
『え!? あ、い、いや、こんなもんじゃないッスかね?だいじょうぶです!』
しどろもどろで返事をする。
「すいません・・・。」となぜか小声で謝るスタッフ。
どうやら自分の測り方が悪いせいで、実際よりも大きい数値が出てしまったと
そのスタッフの方は思っているようだ。
いやいやいや、これは単純にここ最近の、
ろくに走らず食べまくっていた私のせいだ。
単純に太ってしまったのだ。
お恥ずかしい限りである。
これは余談だが、身長も体重も測定はデジタル化しているのに、
腹囲はメジャーを持って手で計測って。
昭和、いや明治のころから変わっていないんじゃ・・・。
こうして驚異的な腹囲を記録して、
今年の健康診断の幕は閉じたのであった。