一年後の明日、青森から下関まで走ります!!

『(残り1日)歓喜の土砂降り。さらば下関!』本州縦断フットレースSPECIAL 27日目 最終日★20210520

 

前回の記事はこちら↓

ichiashi.hatenablog.com

 

世界最長のマラソン大会(1ステージレース)
『本州縦断・青森~下関1550kmフットレース2021〈SPECIAL〉一斉スタート』

大会27日目(2021年5月20日

【本日の走行ルート(予定)】

(大会スタート前の予定)

5月17日19:00 下関到着 22:00 制限時間

(スケジュール変更後の予定)

新山口駅(山口県山口市) 4:00-下関駅(山口県下関市) 16:00    60km

(大会コースマップより抜粋)

 

【道中記】

昨晩はテレビを観ながら寝落ちしてしまい、

2時40分に目が覚めます。

急いで今日一日の計画を立てます。

 

今日が休暇最終日ということで、

本日の目的は二つ。

一つ目は下関駅にゴールすること。

そして二つ目が東京に戻ること。

 

手元には大会スタート前日に新青森駅で購入した、

下関駅から東京駅までの新幹線チケットがあります。

本来であれば17日にゴールし、

18日、19日と観光して20日に東京に戻る予定でした。

ただ予定通りゴールできなかった場合に備え、

東京に戻れるギリギリの時間のチケットを事前購入していたのです。

本当に切羽詰まっていたら駅で買っている時間もないと思って。

無事ゴールしたら帰りの時間を早い時間に変更すればいいわけですし。

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新青森駅から財布に入れ大会中ずっと持ってきていたこの帰りのきっぷ。

まさか最終日の今日、このまま本当に使うことになろうとは。

新幹線は「小倉18時34分発 ⇒ 東京23時15分着」。

小倉までは下関から門司で乗り換えて13分ほど。

つまりどんなに遅くなったとしても

下関駅18時5分発の電車に乗ることが今日の私の使命となります。

 

下関駅まではここ新山口駅から約60km。

ここ数日の私のペースが1km12分。

順調に行ければ12時間ほどで着く計算。

ただ途中で何が起こるかわかりません。

ある程度余裕をもって下関駅に着きたいところ。

ということで今日のコースを確認し、支度をして

4時にホテルを出ます。

 

今日の最大の懸念事項は

2、3日前から20日からまとまった雨が降るとニュースで言っていたのですが、

外に出るとその通り早速降っています。

結構な本降り。

当然雨具は着ていますが、これまでも雨の時には雨水が中まで染みてきていました。

この雨量では到底耐えられそうもありません。

そこで昨夜思いついた秘策が雨具の重ね着

レインコートを買おうとまずはコンビニに寄ります。

しかしなんと現在売り切れ中

早くも計画が狂い出します。

 

27日目の0km地点:4時17分

続いてハプニングが。

まずはすぐ近くのチェックポイントである

長谷交差点に行きたいのですが、

似たような交差点が多くあって道がよくわかりません。

十字路の標識の交差点名を見ようとしてもよく見えず、

ならばとスマホGPSで現在地を探るものの、

字が小さくて交差点名が読めません!

拡大しても道は大きくなっても字は小さいまま。

疲労のためか、視力が落ちているのです。

以前金沢のあたりでも同様なことがありました。

昼間は大丈夫なのですが、夜暗いとダメです。

行先がわからず右往左往します。

 

 

27日目の1km地点:4時28分

出発早々四苦八苦した後、

CP35.長谷交差点・県道335号線分岐点(1489.5km)」(山口県山口市)に到着。

 

ここからは県道を進んで行きます。

結構狭い感じの道です。

昨日新山口駅までにしておいて良かったなと感じました。

 

雨で体が冷えるのか、早くもトイレに行きたくなりますが、

着いたコンビニはなんと閉店中。幸先が悪いです。

ただその先にもコンビニがあったため助かりました。

 

 

27日目の7km地点:5時45分

嘉川ICを通過。

これまで幾度となくICの歩行者通路を通ってきましたが、

やはり道が分かりづらいです。

辺りは明るくなってきていたので助かりましたが、

夜であれば苦戦していたことでしょう。

 

県道335号から国道2号に入ります。

 

27日目の8km地点:6時00分

宇部市に入ります。

ここ国道2号はすごい交通量。

しかも大半が大型トラック。

歩道、ガードレールがあるため大丈夫ですが、

それでも威圧感がすごいです。

 

27日目の18km地点:7時50分

下岡交差点を左折し国道2号から県道215号へ進むのですが、

ここでまたしてもコンビニのトイレへ。

実は今日はトイレが異常に近く(小の方)

ここまでほぼすべてのコンビニに寄っていました。

 

昨晩、明日でこのレースも終わりということで、

ビール風飲料の他、お茶もなぜか大量に飲んでしまっていました。

ここまで食べ物、飲み物にはかなり神経をとがらせていたのですが、

最後の最後で気が緩んでしまったようです。

 

そしてこのトイレで用を済ますのが意外に時間がかかります。

 

例えばここのコンビニでの場合。

・今自分は道路の左側を進行中。本来はこの交差点を左折。

・右側にコンビニ。

・道路を渡るため信号待ち。(国道のため約2分待ち。)

・道路を渡り駐車場を抜け店内へ。

・トイレ前で先客が出てくるのを待つ。

・狭いトイレで不自由な左手も使い用を足す。

・トイレを出て、店外へ。

・道路を渡るため再度信号待ち。(国道のため約2分待ち。)

・進行方向はこのまま真っすぐだが歩道が反対側にしかないため、

 道路を渡るためここでさらに信号待ち。(国道のため約2分待ち。)

 

自分の進んでいる側にコンビニがあればまだいいのですが、

場合によってはこんな具合にビックリするぐらい余計に時間がかかってしまうのです。

昨日のお茶の飲み過ぎは完全に失敗しました。

 

 

27日目の20km地点:8時10分

この県道215号では途中から歩道がなくなり苦戦。

そんな中、抜け道らしき細い道があったので

これはいいと思いそこを進んでみると、

出た先はなんと厚東小学校の敷地内!!

建物の中を窓越しにふと見ると、

中は職員室らしく、おそらくは教員の方とガラス越しに目が合います。

 

一瞬、時が止まります。

 

ここでうろたえては不審者として通報されかねません。

軽く会釈をして何食わぬ顔でそのまま敷地の外に向かいます。

 

助かりました。なんとか脱出成功です。危なかった。

 

 

27日目の25km地点:9時6分

CP36.市街・宇部駅前交差点(1511.5km)」(山口県宇部市)に到着。

 

宇部駅を過ぎた後、分かれ道で危うく道を間違えそうになるものの、

異変を感じ地図で道を確認。なんとか正しい方へ進みます。

この日のコースは何度となく分かれ道があり、中々の難易度です。

 

27日目の27km地点:9時30分

山陽小野田市に入ります。

 

今朝出発してからずっと降り続いている雨。

雨具を着ているものの、すっかり全身ずぶ濡れです。

途中、コンビニで今朝買えなかったレインコートを買おうかと思ったものの、

買った後のことを考えます。

下関駅に着いた後、

ホテルに泊まるのであればそこに置いて行けばいいのですが、

今日はこのあと新幹線移動。

持っては帰れません。

捨てるにしても今のご時世、ゴミ箱が中々無いのです。

 

色々考えた挙句、レインコート購入は諦めます。

それにもう既に中まで濡れてしまっています。

 

 

27日目の37km地点:11時30分

海が見えます。

瀬戸内海。周防灘です。

島根県益田市日本海を見て以来の海。

感動のご対面となるはずでしたが、

今はとてもそんな心境ではありません。

空も海もグレー色。

朝からの土砂降りですっかり参ってしまっている私。

 

進んでいる道は歩道はあるものの狭い道。

すぐ隣を大型トラックが通るたびに

水たまりの水を頭からぶっかけられます。

何度も何度も。数え切れないほど。

 

怒りも湧いてきますが、

『こんな人が通らないような道を歩いている自分が悪いんだ。』

と自分に言い聞かせ、先に進みます。

 

 

すっかり全身ずぶ濡れ。

この状態で新幹線に5時間乗って東京まで帰る。

シューズの中も当然びちょびちょ。

周りには他のお客さんもいることでしょう。

 

下関に着いた後、東京に戻るまでのことを想像すると

下関が近付いてくるごとに気持ちがだんだん

憂鬱になってきました

 

とにかくこのずぶ濡れの状態で

周りを他のお客さんに囲まれたまま新幹線に乗るのが嫌なのです。

 

『ああ、なぜ今日はこのまま日帰りなのか。』

『今日泊まりだったらたとえ今濡れていようがどうでもいいことなのに。』

下関駅に着くと同時にすぐ近くのホテルのベッドに倒れ込みたい。』

 

『ああ、泊まりたい。』

『泊まりたい。』

『下関に泊まりたい。』

 

心の中の声がどんどん大きくなってきます。

 

『いや別に泊まれなくてもいい。』

『おいしい食べ物も飲み物も何もいらない。』

『お風呂もいらない。』

 

『ただ、ただ着替えることさえできたら。』

『きれいさっぱりした格好で新幹線で東京まで帰ることができたら。』

 

そんな気持ちを抱え一心に前に進みます。

 

 

27日目の42km地点:12時30分

ついに来ました。

下関市です。

そしてここで国道2号に合流します。

しかしここからの道が分かりづらく苦戦します。

地図を見た限りでは大通り沿いの一本道なのですが、

バイパス上の歩道を通ったり、

一度バイパスを降りてバイパス沿いの道を進んだり、

上へ行ったり下に降りたり道を渡ったりと、

先に進めばいいのかどうなのか悩みながら進みます。

本当にこの道でいいのか、

前を行く中畑選手に連絡して教えてほしいと思ったくらい。

 

 

27日目の46km地点:13時15分

木屋川を渡ります。

だんだんと残り時間も少なくなってきました。

ここまで度々トイレに寄っているため、予定より時間がかかっています。

今日は終わりの時間が決まっています。

遅れるわけにはいきません。

 

『18時までに下関駅に着いて、

18時34分発の新幹線に乗って東京まで帰る。』

 

頭の中はもうそれだけ。

もう必死です。

 

そう。

これはもはや大会、レースなどではありません。

通勤なのです。

 

明日朝の出勤に備え、

なんとしてでも今日中に東京まで帰るのです。

 

 

 

27日目の48km地点:13時30分

左手に「乃木浜総合公園」が見えます。

乃木浜の字から乃木坂46が思い浮かびます。

特にファンというわけではありませんが、

今の疲れた体に荒んだ心は

その文字からのしょーもない想像、妄想で癒されてしまいます。

人気のない公園のグラウンドから

乃木坂46のメンバーの顔が思い浮かびます。

もう末期です。

 

 

27日目の50km地点:13時45分

長かったバイパス区間が終わり、

長府地区の市街地に出ます。

朝からの雨のせいか、歩道があちこち冠水しています。

その中をざぶざぶ進みます。

 

 

27日目の56km地点:15時05分

長府庭園横を過ぎ、右にカーブすると見えました!

関門海峡です!!

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ゴールまで後少し。

 

 

27日目の60km地点:15時55分

あの壇ノ浦の戦いで有名な壇ノ浦に来ました。

新潟で生まれ育ち、東京暮らしの私にとっては

「壇ノ浦」は教科書の中の存在。

実際にこの場所を目の当たりにすると、

何とも言えない感慨深い気持ちになりました。

 

ただ、もう気力の限界。

写真を撮る元気もありません。

『本当だったらここで写真を撮るんだろうな。』

と思いながら、そのまま先に進みます。

 

人が歩いて渡れる関門トンネル

そしてそのすぐ先には九州が。

本来であればゴール翌日に下関から歩いて九州まで行ってみるつもりでした。

それも今回叶わず。

しかしもう疲労からか、残念に思う気持ちも出てきません。

 

 

27日目の61km地点:16時07分

下関市役所近く。やっと街っぽくなってきました。

先ほどの関門橋あたりでもうゴールに着いた気分だったのですが、

そこから中々下関駅に着きません。

『まだか、まだか。』

という気持ちで先に進みます。

 

 

27日目の63km地点:16時35分

ゴール手前の竹崎交差点。

ここで階段を上り、

東口広場へと続く広い通路にでます。

 

真っすぐ先には下関駅が。

 

はやる気持ちを抑え、下関駅に向かい一歩一歩進みます。

 

近付いてくる下関駅

 

ドキドキしながら進みます。

 

 

着きました。


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27日目の63.83km地点:16時45分

GOAL.下関駅前(1549.5km)山口県下関市)に到着

 

 

『ああ、本当に青森から来たんだ。』

 

実感が湧かず、信じられないような不思議な気持ち。

ただ感動とか喜びはありません。

 

とりあえずは記念撮影。

ここまでレースのお供をしてくれたリュックと1番のゼッケンを

下関駅と一緒に写るように撮ります。

しかしこれが中々一苦労。

左手でリュックを持つも、相変わらず上手く動かないため

上手に撮れず。

今度は手を逆にして右手でリュックを持ち、左手でスマホを動かします。

なんとか撮れました。

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さて。

辺りを見渡します。

『もしかしたら中畑選手がどこかにいるかも?』

しかし姿は見えません。

 

そこでスマホで大会サイトを確認します。

するとなんということでしょう。

中畑選手は11時40分にゴールしたとのこと。

『速い!!』

今から5時間も前です。

追い付くのはさすがに無理でも、

結構いいところまで迫っているのではと思っていたのですが、

想像以上の速さ。

おそらくは今日私が苦労して進んで来たこの道を、

昨晩から夜通し進んで来たのでしょう。

また、私が今日この後東京に戻るのと同じように

中畑選手もこの後に用事があって必死に進んで来たのかもしれません。

 

5時間も前にゴールとなれば、

きっともう下関にはいないはず。

最後に一言健闘を称え合いたかったのですが

それはまたの機会ということに。

必ずどこかでまたお会いしましょう。

 

 

さて、とすればどうするか。

とりあえず着替えたいと思い、

駅にそれらしきお店がないか見てみますが、

残念ながら見当たりません。

少し休憩しようにもそれらしき場所もありません。

 

改札口から時刻表を見ると、

今から10分後に門司行の電車が出るようです。

 

『よし、帰るか。』

 

下関駅でウロウロするより、

新幹線の停まる小倉駅の方が何かあるかもしれないと思い、

小倉駅に向かうことにします。

 

大会スタート前日に新青森駅で買っておいた切符で改札を通り、

駅のホームに出ます。

少しすると電車が来たので乗り込みます。

 

ドアが閉まり、電車が動き出します。

 

4月24日10時。

青森駅をスタートして27日間。

630時間45分かけて自分の脚だけで進み

辿り着いた下関駅

 

その下関駅滞在時間わずか15分で後にします。

 

 

 

電車の短い移動時間を利用して、

今回の私の挑戦を後押しして下さり、大変お世話になった

東京メールサービス様にメールでゴールの報告をします。

ichiashi.hatenablog.com

 

 

ゴール後30分経過:5月20日17時15分

電車で小倉駅に到着。

 

濡れた服を着替えるため何か着替えを、

と思ったものの駅内ではお店は見つからず。

待合室で少し休憩を、

と思ったものの休憩室らしきところも見つからず。

 

せめて靴だけでも、と思い向かった先は駅のトイレの個室。

ミズノのウェーブライダーとアシックスのGT-1000の

2足体制で進んで来た今回のレース。

最終日の今日はウェーブライダーを履き、

GT-1000は袋に入れ担いできていました。

濡れている今のシューズから履き替えれば少しはマシになると思い、

袋から替えのGT-1000を取り出します。

 

するとなんと、大雨のため袋の中までびっしょり。

当然シューズも。

 

小倉駅のトイレの個室で、

この日何度目かわからない絶望を向かえます。

 

 

着替えることも、シューズを履き替えることも許されず、

呆然と駅の窓口に向かいます。

 

気力がなくなったので、あとはもう少しでも早く家に帰りたいと思い、

新幹線の時間を少し早めて東京まで帰ることとします。

 

新幹線乗り場に移動し、ここで最後のミッション。

『おみやげ』の購入です。

ミスの無い仕事とスキの無い接待。

これぞサラリーマンです。

 

そして車内で食べるお弁当も購入。

しかしあいにくビールが売っていません。

たしかホームにも売店があるはずと思い、

新幹線ホームへ。

 

しかし売店にも、自販機にもどこにもビールが売っていません。

 

ここでようやく気が付きました。

 

現在コロナ禍で駅構内ではビールは売っていないということに。

 

 

普段はほとんど飲まないのですが、

今回だけはゴールしたら飲もうと思っていたビール

帰りの新幹線の中でビールを飲むことだけを楽しみに

今日この一日の苦行に耐えてきたというのに。

ほんのささやかな自分へのご褒美。

そのささやかな祝杯をあげることさえも今は許されません。

 

 

ゴール後1時間15分経過:5月20日18時00分

新幹線で小倉駅を出発。

幸い今は席は空いています。

お弁当を食べ、わびしくお茶をすすります。

 

そして恒例のブログの時間です。

 

『みんな聞いてくれよ~。』

『辛かったんだよ~。』

『大変だったんだよ~。』

『みんな褒めて褒めて~。』

 

と鬼滅の我妻善逸ばりに泣き言を書き連ねたくなりますが、

辛うじて残っていた理性で思いとどまり、

キリっと大人の文章でこの大会最後のブログを更新します。

 

ichiashi.hatenablog.com

 

普段新幹線に乗っている時は車窓風景を見るのが好きで

ほとんど寝ないのですが、夜のため景色も見れません。

あまり眠気は感じなかったのですが、仕方なくふて寝します。

 

気付くと新大阪駅

ここでたくさん人が乗って来るかと思ったのですが、

ほとんど乗ってきませんでした。

たまたまかもしれませんが、どうやらこの時間は空いているようです。

新大阪で乗ってこなければあとはもう大丈夫でしょう。

空いている車内に安心した私はここでぐっすりと。

 

次に気が付いたときはもう品川駅でした。

 

ゴール後6時間00分経過:5月20日22時45分

東京駅に到着。

ほぼ1か月ぶりに東京に戻ってきました。

青森に向かって出発したときは

雲一つない快晴だったのですが、今の私の心はどんより曇り空です。

 

最後の試練の帰宅ラッシュをなんとか乗り越え、

自宅最寄り駅へ。

この時間、行きつけのスーパーは当然閉店。

仕方なくセブンイレブンで晩御飯を購入します。

 

 

ゴール後7時間10分経過:5月20日23時55分

なんとか帰宅。

久しぶりの我が家です。

荷物の片付けもそこそこに、コンビニ弁当を食べ、

明日の出勤時間等を確認します。

 

しかしどういうことでしょう。

「コンビニ弁当を食べながら明日の確認。」

大会はすでに終わっているはずなのに、

大会中と行動が全く一緒です。

 

寝坊をしないようにと気合を入れつつ就寝です。

 

 

 

ゴール後13時間15分経過:5月21日6時00分

6時起床。

これまで毎日のように3時、4時に起きていたため

6時に起きるのなんて余裕です。

支度をして、左足はまだ治っていないため

余裕をもって早めに家を出ます。

 

 

ゴール後15時間15分経過:5月21日8時00分

遅刻せず無事に出勤。

 

するとなんと会社の人が総出でお出迎え!

 

なんてことはもちろんなく

普段通り何食わぬ顔でしれっと社会復帰です。

 

今日の私の任務は二つ。

一つは遅刻せず出勤すること。

これは今クリアしました。

そしてもう一つが「おみやげの配布」。

これが無口でシャイな私は苦手なのです。

 

出社早々、まだ人が少ないうちに各部署を周り、

フグのイラストが入ったお饅頭を渡します。

やっぱり分かりやすいベタなのがいいだろうという判断。

(一部女性には美味しいりんごのスイーツを渡すという炎上案件も。)

 

さて、これで私の本日の仕事は全て終わりました。

(※まだ始業時間前です。)

あとは終業時間までテキトーに過ごすのみ。

 

勤務中、私が大会に出たことを知っている人からは

口々に『痩せたね~!』と驚かれます。

 

『そりゃ痩せもするだろ。どれだけ大変だったと思っているんだ!』

と内心では思いましたが、

もちろん社会人なので心に閉まって口には出さず、

さわやか作り笑顔で対応します。

 

そんなこんなでもう限界。

化けの皮が剝がれる前に早く帰宅しなければ。

 

しかしこんな時に限ってトラブル発生。

対応に追われ復帰早々残業することに。

 

 

ゴール後27時間45分経過:5月21日20時30分

ようやく退社。

帰りがけに行き着けのスーパーに寄ります。

しかしこの遅い時間では私の大好きなお寿司は全て売り切れ。

最後の最後でまたしてもがっくり。

 

仕方なく余り物のお惣菜を購入。

それとご褒美のヤマザキイチゴのショートケーキ

いつもは半額の時にしか買いませんが、

今日だけは定価でドヤ顔で購入です。

そして念願のビール!!

ここでようやくご対面です。

 

 

ゴール後29時間15分経過:5月21日22時00分

今度こそ本当に帰宅。

明日明後日は休み。

ようやく時間を気にせず寝ることができます。

 

さっきスーパーで買ってきたお惣菜等を食べ、

デザートのケーキ。

そしてビールを飲み干します。

 

 

終わりました。

 

これで本当に長かった大会、その全てが終わりました。

 

片付け等は全て明日にして、

今夜はもう寝ることとします。

 

これまでの大会の日々が思い出されます。

 

 

眠りに落ちる前に最後、

この一言だけは胸に刻み込んでおかなければなりません。

 

 

『こんな大会、二度と出ねえ。』

 

 

 

本州縦断フットレースSPECIAL 道中記 

 

 

 

【本日の走行ルート(実績)】

山口県山口市宇部市山陽小野田市下関市(63.83km)

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【走行記録(ガーミンコネクト)】

「27日目(2021年5月20日山口市下関市

 天候  :雨

 気温  :最高29℃、最低22℃ (腕時計で計測)

 出発時刻:04時17分

 到着時刻:16時45分

 走行距離:63.83km

 走行時間:12時間28分44秒

 ペース :キロ11分44秒

 累積高度:431m 

 ガーミンコネクト 走行データ:

https://connect.garmin.com/modern/activity/6810821362

 

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【コース紹介(Relive動画)】

www.youtube.com

 

【攻略ポイント・反省点など】 

この区間はとにかく分かれ道が多く、

道を間違えやすいので要注意です。

 

 

【各選手のチェックポイント到達状況】

※27日目(2021年5月20日 23時59分時点)

「GOAL.下関駅前」1549.5km(山口県下関市

1.No.11 林原選手  5月  8日 19時17分

2.No.2   倉井選手  5月10日 15時54分

3.No.15 濱田選手  5月11日 21時27分

4.No.7   竹内選手  5月12日   5時08分

5.No.9   奏選手      5月12日 22時25分

6.No.5   高品選手   5月13日 15時28分

7.No.6   武井選手   5月14日 16時20分

8.No.3   小島選手   5月14日 17時27分

9.No.13 松本選手   5月15日 14時4分

10.No.10 野田選手  5月16日  7時30分

11.No.8   中畑選手  11時40分

12.No.1   いちあし選手  16時45分

 

「CP14.境橋」608.9km(新潟・富山県境)

13.No.12 原選手      14時09分(5月3日)※途中棄権

「CP5.市街・山王十字路交差点」179.7km(秋田県秋田市

14.No.14 吉澤選手  21時21分(4月25日)※途中棄権

 

No.8 中畑選手、下関駅にゴール!!

11位 おめでとうございます!

記録:624時間29分00秒

 

中畑選手の苦闘の様子はこちら↓

gakuto2164.blog85.fc2.com

 

ちなみに私が必死でゴールし東京に戻り仕事をしていたその頃、

中畑選手はなんとのんびり下関観光をされていたのでした。

(上記ブログ参照)

 

『なぁ~にぃ~~⁉』

 

12位No.1 いちあし選手

記録:630時間45分00秒

 

お疲れ様でした。

 

 

選手紹介はこちら↓

ichiashi.hatenablog.com

 

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今回の私の挑戦を応援して頂いております東京メールサービス様。

ichiashi.hatenablog.com

 

遺伝子分析サービス『カラダ未来図』取り扱い中です!

ichiashi.hatenablog.com

 

【次回予告】

今回で道中記は完結となりましたが、

大会を改めて振り返っての反省など

あと数回、本州縦断フットレース関連記事を更新予定です。

 

 

完走記はこちらから↓

ichiashi.hatenablog.com

 

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