一年後の明日、青森から下関まで走ります!!

24時間テレビ「高橋尚子 募金ラン」をマラソン経験者が斬る!☆20200831

 

日本テレビで8月22日~23日に放送された「24時間テレビ43 愛は地球を救う」。

www.ntv.co.jp

 

今年は新型コロナウイルス感染予防の観点から、

従来とは違う放送形態、企画等が随所に見られました。

中でも毎年恒例、チャリティーラソンについては、

今年は開催しないのではないかといった報道も事前にあった中、

高橋尚子さんによる募金ラン」が行われました。

 

この記事ではこの「募金ラン」について、

ラソン経験者である私が思うところを書いていこうと思います。

 

 

24時間テレビとは?

1978年から毎年8月下旬の土日に生放送され、今年で43回目の開催。

番組開始から1991年までは今とは違い、

社会福祉」や「海外援助」をメインテーマにしたとてもお堅い印象の番組。

 

その方向性が大きく変わったのが1992年。

一気にバラエティ、エンターテイメント路線に舵を切ります。

この年に間寛平さんによる「チャリティーラソン」がスタート。

この路線変更が受けて、番組歴代最高視聴率を記録。

そして今日に至るというわけです。

 

 

賛否両論ある24時間テレビとチャリティーラソン 

路線変更後は毎年のように高視聴率を記録。

しかしその一方、批判的な意見も多くあります。

その中で私が特に気になったのは次の2つ。

・テレビ局、出演者が収入、ギャラを得ている(らしい)こと。

・マラソンをする意味が不明。

この2点については、今年の「募金ラン」にも大きくかかわってきます。

後で詳しく記述します。

 

 

「募金ラン」ってなに?

毎年行われてきたマラソン企画、チャリティーラソン

今年は新型コロナウイルスの影響もあり、

従来とは違う「募金ラン」という形式で行われました。

その内容は先日もお伝えした通り。

ichiashi.hatenablog.com

 

改めて内容をまとめます。

高橋尚子&チームQの募金ラン

高橋尚子さんによる持ち込み企画。

・「私に今できることは走ること。走ることで恩返しがしたい。」と高橋尚子さん。

・1周5キロの私有地を番組放送中走り続ける。

・1周するごとに走ったランナー自らが10万円を募金する。

高橋尚子さんは1人で、チームQメンバー5人はリレー形式で走る。

チームQメンバーは土屋太鳳、吉田沙保里陣内貴美子松本薫野口みずきの5名。

・ランナー、スタッフの健康面に留意し、深夜帯のランは中断する。

 

 

「募金ラン」の結果は?

高橋尚子さんが115キロ。チームQが120キロ。最後に全員で1キロ走り、

合計236キロ走破。募金額は470万円となりました。

最後は6人全員笑顔でのゴールでした。

https://www.ntv.co.jp/24h/articles/60n6ruxao5vvheo99o.html

 

 

放送中、放送後の「募金ラン」に対する視聴者の声は?

例年であれば、足を引きずり苦しそうに走るランナーの姿に、

感動や勇気をもらった等の声が上がる一方、

ランナーを心配する声や番組に対する批判も集まりました。

ただ今年は名だたる一流アスリートが走ったこともあり、

ラソン自体に対する批判の声は少なかったように思えます。

 

ただ、今年の「走ったランナー自身が募金する」形式には、

多くの疑問や困惑の声が寄せられた模様です。

 

 

 毎年24時間テレビを観てきたマラソン経験者の私の意見

この記事を書いております私いちあしは24時間テレビとほぼ同い年。

さいころから毎年のように番組を観てきて、

24時間テレビと一緒に育ってきたと言っても過言ではありません。

そして現在は趣味でマラソンに取り組んでおります。

最後に、そんな私の意見を述べます。

 

今回の「募金ラン」。一言でいうと、 

過去最高の出来。

チャリティーラソンのひとつの完成形と言えるでしょう。

 

どのあたりが、何が良かったのか?

まずは「ランナーの人選」。

しっかり走れるメンバーを揃え、安心して観ていることができました。

去年までの、半ば強制的に走らされているかのような、

苦しい、つらい姿は今年は見られませんでした。

もちろんだからといって、今年の6人が手を抜いていたわけではありません。

普段から鍛えているからこそのベストパフォーマンスが見られました。

 

次に「深夜帯のラン中断」。

文字通り24時間走り続けるということも素晴らしいことですが、

何もそこまでしなくてもという世間の声もあります。

今回はそれを受けての安全面、健康面に配慮した素晴らしい判断だったと思います。

 

最後に「私有地」を使用したこと

今回は去年までの公道ではなく私有地をコースとして使用しました。

 

公道を使用した場合には、どうしても見物客が集まってしまい

渋滞が発生したり等、近隣住民に迷惑がかかってしまいます。 

今回は私有地を使用することにより、その問題を解消しました。

 

ギャラの問題

今回のマラソン企画で、高橋尚子さんに対しギャラが支払われていると

思われている方も多いようですが、高橋尚子さんは

「ギャラを受け取るつもりはありません。」と明言されていました。

確か事前番組だったかと思うのですが、カメラ前ではっきりと

発言されていました。

チャリティー番組を謳いながら出演者がギャラを受け取っている(らしい)

ということに対し不信感を持っている方は多いようですが、

少なくとも今回の高橋尚子さんについてはギャラは発生していません。

 

ラソンをする意味

去年までのチャリティーラソンは、タレントが番組側から依頼され 

走っていました。私はきっかけはどうであれ、そのゴールにたどり着くという

目的を達成するためにがんばっている姿は、シンプルにすごいと思っています。

ただ、やはりそこには「なぜ走るのか?」という疑問に対する明確な答えは

なかったように思います。

 

それに対し今回の「募金ラン」。

「私に今できることは走ること。走ることで恩返しがしたい。」と高橋尚子さんは

仰っています。高橋尚子さんは走りたいのです。高橋尚子さんが走りたいのです。

これ以上の理由が必要でしょうか?

 

また、「別に走らなくても、最初からその金額を募金すればいい。」という世間の声。

確かに支援を必要としている方にとっては、

ラソン云々はどうでもいいことなのかもしれません。

しかし繰り返しになりますが、

高橋尚子さんは「走ることで恩返しがしたい。」のです。

それはおそらく気持ちの部分ででしょう。

高橋尚子さんはこの「募金ラン」を通して、

「気持ち」と「お金」の両方を届けたかったのではないでしょうか。

 

私にとっての24時間テレビ「チャリティーラソン

間寛平さんから始まった「チャリティーラソン」。

それから今年に至るまで、数多くの芸能人の方が挑戦されました。

自分にはできない、とてつもなく長い距離を走るみなさんは

私にとって憧れの存在でした。

 

そんなただ憧れているだけだった自分も、8年前に走り始め、

ついに来年には「本州縦断フットレース」なるものに挑戦することになりました。

ichiashi.hatenablog.com

 

ここに至るようになるまでには、いろいろな理由がありますが、

24時間テレビの影響があったことは確かです。

 

「マラソンをする意味がわからない」という方。

あなたにとっては意味がないことなのかもしれませんが、

私にとってはとても意味があったのです。

 

 

最後に

高橋尚子さんと野口みずきさんが2人並んで走る姿。

高橋尚子さん、チームQメンバー5人の力走。

最後6人全員笑顔で走る姿。

どれも最高でした。たくさんの元気を頂きました。

ありがとうございました。

そして24時間お疲れ様でした。