一年後の明日、青森から下関まで走ります!!

田中希実が5000mで日本新記録!8位入賞!インタビューで語った『自分自身への許し』とは?ブダペスト2023世界陸上☆20230830

 

8月19日から27日にかけて開催されました

「ブダペスト2023世界陸上競技選手権大会」

大会5日目の23日深夜には

女子5000m 予選

が実施。第2組には

田中希実選手

が出場しました。

 

大会2日目の1500mでは準決勝敗退

『自分の走りができなかった。

5000mは全身全霊をかけてがんばらなければ。』

と語った田中選手。

 

その言葉通り見事やってくれました!

廣中璃梨佳選手が2年前に記録した14分52秒84を

約15秒も更新する

14分37秒98日本新記録!!

 

ゴール直後、仰向けに倒れ込む田中選手。

 

インタビューでは

『日本記録は狙っていた。
日本にいる皆さんや現地で支えて下さっている皆さんが
「自分を信じて」と言ってくださったその言葉を信じて
最後まで走り切ることができました。』

と語りました。

 

 

そして迎えた大会8日目、26日深夜の

女子5000m 決勝

見事8位入賞を果たしました!

 

 

昨年のオレゴン大会では日本人初となる

3種目に挑戦。9日間で5レースに挑みました。

しかしそのプレッシャーはとても大きいものだったらしく、

全レース終了後のインタビューでは涙を流した田中選手

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その時のことをよく知っている高橋尚子さんから

『今まで苦しいことも沢山あったと思う。流した涙もありました。
今振り返ってその経験ってどう活きました?』

と問われ、

『去年のオレゴンはすごく虚しくて悲しくて、なんの悲しみかわからなかった。
その悲しみが怒りに変わって、この一年間ずっと努力してきて
でもやっぱり怒りだけじゃなくて、自分自身への許しが必要なんだなって
この大会で初めて気付くことができた
それを気付かせてくれたのは
いろんな支えがあったからで、
本当に私一人ではここまで来られなかったので

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。』

と途中泣き出しそうになるのを堪えながら語った田中選手。

 

映像で観て、音声で聞いているとさらっと聞き流しそうになりますが、

こうして改めて文字に起こしてみると中々に深いことを言っています。

 

私が特に驚いたのは、

『この一年間の努力』の源は

怒りだったということ。

そして

『怒りだけじゃなくて、

自分自身への許しが必要なんだなって
この大会で初めて気付くことができた。』

というふうに心境が変化したこと。

 

その言葉の意味があまりに深すぎて

きっと私では理解しきれていないと思うのですが、

「自分自身への許し」とは

「弱い自分、ありのままの自分を受け入れる。」

というようなことでしょうか。

この1年間、普段の生活から練習まで、

きっととてつもないところまで自分を追い込んできていたのでしょうね。

 

この田中選手の言葉を聞いて、

私は有森裕子さんのアトランタオリンピックで銅メダルを獲得した時の

「初めて自分で自分をほめたいと思います。」

を思い出しました。

4年前のバルセロナで既に銀メダルを獲得していたにもかかわらず、

この時になってようやく初めて自分を褒めるんですよね。

Tokyo 2020

【公式】有森 裕子 アトランタ涙の銅メダル【オリンピック感動名場面】

www.youtube.com

sportiva.shueisha.co.jp

 

そんな有森さんの名言に通じるものを感じた

田中希実選手のインタビューでの言葉。

オレゴン大会の経験が今大会に活きて

素晴らしい結果へと繋がって

本当に良かったです。

 

 

 

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