一年後の明日、青森から下関まで走ります!!

本州縦断フットレースSPECIAL完走の成否を分けた「運命の選択」とは?☆20221217

 

 

2021年4月24日~5月20日にかけて私が参加しておりました

世界最長のマラソン大会(1ステージレース)
『本州縦断・青森~下関1550kmフットレース2021〈SPECIAL〉一斉スタート』

 

大会27日目になんとかゴールすることができました。

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その27日間に及んだレースの最中には、

難しい判断を迫られた局面が何度もありました。

 

そこで間違えた選択をしていたら完走はできなかったでしょうし、

より正しい選択ができていたとしたら、

もっと早くゴールすることができたかもしれません。

 

ということで今回は、

悔やまれる選択をしてしまった場面を

6つのテーマで振り返ってみたいと思います!

 

題して、

『あの時こうしていれば良かった⁉本州縦断フットレース「運命の選択」編!』

 

スタート地点に近い方から順に振り返っていきたいと思います。

 

1.「2021年4月26日(大会3日目)秋田県北秋田市秋田県秋田市◆コース

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この日の前日に脚を痛め、早くも完走は厳しいと悟った私。

途中リタイア、電車移動の可能性も考慮し、

大会3日目に下した大きな決断は

15km遠回りする』こと。

 

これは結果的には大失敗でした。

この日は途中リタイアどころか

97km進めましたから。

一晩寝たことで脚は回復できていました。

本来のコース通り進んでいれば

余計な体力を使わずに済んだんですよね。

 

15km遠回りし23時まで進み続けたことで、

この日は大丈夫でも

翌日以降に疲労という形で影響が出てくることに。

 

 

2.「2021年4月27日(大会4日目)秋田県秋田市秋田県にかほ市◆食料

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日中進んでいる間はあまり食べず、

目的地に着いた夜にがっつり食べるタイプの私。

朝から76km進んで辿り着いた先に待っていた

『食事なし』の刑。

この日の前日も97km進んでいたんですよ。

あまりにもむごい。

 

市役所やホテルがある駅前で

コンビニひとつ無い

なんて思いもしないじゃないですか!

 

4km手前のコンビニで買っておくか、

もう10分早く着いていればスーパーが開いていたんですが。

お店等の確認は充分にしておきましょう。

 

 

3.「2021年4月30日(大会7日目)新潟県村上市新潟県新潟市◆装備

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この日は大会中唯一にして最大のエイド

『実家』に辿り着きます。

ここでは大会2日目から苦しめられていた

シューズを履き替えることのできるビッグチャンス。

スタートから履いてきたナイキのペガサスか、

ミズノのウェーブライダーか、

アシックスのGT-2000か。

 

どれも一長一短。悩みに悩んだ挙句、

頭に浮かんだ起死回生の奇策が

ウェーブライダーを履き、GT-2000を予備として

袋に入れ担いでいくという2足体制

結局どのシューズでもどこかしらにマメが出来たりして

足には問題が発生。

ただ2足を履き替えながら進むことができたため、

異常箇所を分散させ回復させながら進むことができました。

シューズが1足ではゴールできなかったでしょう。

これは我ながらナイス判断でした。

 

ただ欲を言えば、予備のシューズはサンダルの方が

マメ対策としてより良かったと思います。

軽くて荷物にもならないですし。

 

 

4.「2021年5月2日(大会9日目)新潟県柏崎市新潟県上越市◆天候

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この日は45kmの短距離区間

ゆっくりのんびり進み、体力の回復に充てるボーナスステージ!

 

のはずだったのですが、まさかの暴風雨に見舞われ、

全速力で駆け抜ける

という予定外の行動に。

 

ここでの疲労が、この翌日の怪我に繋がってしまったと思っています。

天候ばかりはどうすることもできませんが、

悪天候の場合に備え、スケジュールに余裕を持たせておく必要もあるかと思います。

 

 

5.「2021年5月4日(大会11日目)富山県朝日町」◆怪我

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今大会で一番判断が難しかったのが、

大会10日目の新潟から富山に入ったところでの怪我

果たしてこれにどう対処するのが正解だったのか。

 

私は今回、11日目、12日目と2日間丸々進みませんでした。

結果、制限時間を66時間45分オーバー。

もし止まらずに進み続けていれば、

時間内での完走の可能性も出てきていたことでしょう。

制限時間内での完走を目指すのであれば、

あそこは進み続けるべきでした。

 

 

ただ、あの時の自分にはそれができなかった。

 

 

ここで改めて大切だと思ったのは経験です。

肉離れをしたのは今回が初めてで、

それがどういうものでどう対処すればいいのか全くわかりませんでした。

あの状態でも結果的に下関まで行けたわけで、

今回の経験をもとに、

もしまた次回全く同じような状況になったときには、

今度は止まらずに先に進むと思います。

 

 

そしてもう一つ。

2日間止まったものの、

そこでリタイアせずに先に進みます

この決断の背景には、2019年に一度

R8ステージこの区間を通っているという経験

とても大きかったです。

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怪我をした直後の一番辛い状況の時に通ることとなった富山県

この区間歩道が広く平坦で歩きやすいということを知っていました。

なので、あの脚でも先に進もうと思えました

 

もしその先のコースがどんなところなのか知っていなかったら

とても先に進もうなんて思えず、

ここでリタイアしていたと思います。

 

また、怪我をした場所が富山に入ったところというのも

不幸中の幸いでした。

富山~石川~福井(前半)は県境の峠越え以外は基本平坦なので、

そこを進んでいる間に脚の具合も少しずつですが良くなりました。

 

もし兵庫やR9の山越え区間で怪我をしていたら、

とてもではないですが先に進めないです。

 

 

6.「2021年5月18日(大会25日目)島根県浜田市島根県津和野町」◆電車移動

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この日悩んだのは、

18時35分に日原駅に着いた後、先に進むのかどうか。

選択肢は2つ。

1.10km先の津和野駅まで2時間かけて進む。

2.電車で津和野駅まで移動し、翌日日原駅から再スタート。

 

1は暗い中を進まなければならず危険なため、2を選択。

しかしその結果、電車時間の都合で翌日のスタートが遅くなり

新山口駅までしか進めない結果に。

 

この事態を回避する方法が3番目の選択肢。

3.当日1時間30分早く出発する。

というもの。

この日の出発時間は4時52分でしたが、

もし3時22分に出発していた場合、

19時過ぎの暗くなる前には津和野駅に到着。

 

となると翌日は実際より4時間30分早い

4時20分に津和野駅を出発することが可能に。

その場合、新山口駅に着くのが16時30分。

そこからさらに3時間半進むことができ、

20時に厚東駅を過ぎたところの旅館まで行くことができます。

 

すると最終日は残り43km。時間にして8時間30分ほど。

4時に出発すれば12時30分に下関駅に着けたことになり、

約4時間ほど早くゴールできたことになります。

雨の影響も少なくなり、また時間の余裕もでき、

もっといい気分で東京に帰ることができていたことでしょう。

 

津和野駅の始発時間が遅いことが事前に分かっていれば、

きっとがんばって1時間30分早く出発していたことでしょう。

電車を利用する可能性がある場合には

電車時刻まで事前に調べておく必要があります。

 

 

ということで、

以上、レース中に迫られた悩ましい判断、

「運命の選択」についてのお話でした。

後から振り返れば色々代案が思い浮かぶのですが、

その時はもう一瞬一瞬がとにかく必死でした。

 

 

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今大会お気に入りの一枚。大会2日目に大館市役所近くで撮ったもの。

 

 

【次回予告】

完走の成否を分けた「運命の選択」。
しかし完走できるかどうかは実はスタート前に既に決まっていた⁈

ということで、次回は
「スケジュールコース宿泊場所」
について振り返ります!

来週平日に続けて更新予定です。

 

本州縦断フットレース『完走記』はこちらから↓

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