一年後の明日、青森から下関まで走ります!!

廣中璃梨佳、田中希実に名城大の山本有真が挑む!エディオンディスタンスチャレンジin京都☆20221211

 

昨日12月10日に開催されました

エディオン ディスタンスチャレンジ in 京都 2022

www.jita-trackfield.jp

 

昨年の同時期に開催された大会では

不破聖衣来選手が初めての10000mで日本歴代2位を記録。

ichiashi.hatenablog.com

 

今年はこの大会で日本記録を狙う予定とのことだったのですが、

残念ながら欠場に。

10月の全日本大学女子駅伝でも故障していたことが伝えられていた不破選手。

年末の富士山女子駅伝の出場も気になるところですが、

まずは万全の体調に戻ることを願っています。

www.rikujyokyogi.co.jp

 

その不破選手が欠場した女子10000mA組で

1着となったのは五島莉乃選手。

序盤から先頭に立ち、途中からは独走でした。

 

そして今回注目は女子5000mA組。

レーススタート前には実況の方が

『注目選手を紹介している間にレースが終わってしまう!』

と言ってしまったほど注目選手がズラリ!!

その中でも特に注目は廣中璃梨佳選手、田中希実選手。

そして今シーズン絶好調の名城大山本有真選手。

東京オリンピック世界陸上代表の廣中選手、田中選手に対し

今や学生ナンバーワンとなった山本選手がどんな走りを見せるのか。

 

期待が高まる中レースはスタート。

廣中選手、田中選手そして萩谷楓選手の代表3選手に

山本選手も着いて行きます。

やがて萩谷選手が遅れ、先頭集団の日本人選手は

廣中選手、田中選手そして山本選手の3人だけに。

 

高校卒業後実業団入りした廣中選手22歳。

クラブチームで練習してきた田中選手23歳。

大学で急成長した山本選手22歳。

異なる進路を選択してきた同世代3選手による競り合い。

 

レース中盤で山本選手が遅れ、

最終的に日本人トップ田中希実選手。

 

今大会では世界陸上の参加標準記録を突破することができるのか

というところも見どころでしたが、

残念ながらどの選手も記録には届かず。

 

駅伝等各種大会が続いて、調整が万全ではなかったのかもしれません。

また次回に期待したいところです。

www.rikujyokyogi.co.jp

 

そして学生記録の更新に挑んだ山本選手も記録更新とはならず、

悔しさの残る学生最後のトラックレースに。

hochi.news

 

ただ代表選手に果敢に食らいついて行った走りは見応えがありました。

この悔しさはぜひ年末の駅伝で晴らしてほしいです。

 


実業団と学生の真剣勝負。

そして記録への挑戦。

とても見どころの多かった今大会。

この大会の模様は以下のチャンネルでご覧いただけます。

日本実業団陸上競技連合

エディオン ディスタンスチャレンジ2022 in 京都

www.youtube.com

 

山本有真選手の進路についてはこちら↓

ichiashi.hatenablog.com

 

ichiashi.hatenablog.com

シスメックスOG高山琴海さんのおかげで5000m20分切り達成!ONE TOKYOみんなのタイムトライアル☆20221210

 

本日12月10日は私こちらの陸上競技大会に参加してきました!

『ONE TOKYOみんなのタイムトライアル』

onetokyo.org

主催はあの東京マラソンでおなじみ

一般財団法人東京マラソン財団」。

ということもあってか、こちらの大会。

なんとペースメーカー元実業団所属の皆さん!

真柄 碧(キャノンアスリートクラブ⇒資生堂OG)
後藤 みのり(キャノンアスリートクラブOG)
宇多川 侑希積水化学OG)
池亀 彩花ホクレンOG)
川上 さくらTOTOノーリツOG)
高山 琴海シスメックスOG)

以上の豪華メンバー!

 

真柄碧さんは以前都内某所で練習されているのをお見かけしたことがあります。

つい最近はYouTubeも始められたとのこと。

Makarun_Beauty_Channel

【初めまして】まかラン、YouTube始めます!

www.youtube.com

 

そんな豪華ペースメーカー陣と一緒に走れるということで

前々からとても楽しみにして今日を迎えたわけです。

 

会場最寄り駅は京王線飛田給駅。

f:id:ichiashi:20221210214014j:image

 

飛田給駅と言えば味の素スタジアムで有名ですが、

f:id:ichiashi:20221210214018j:image

 

今日はそちらではなく、そのすぐ左横にありますこちら。

f:id:ichiashi:20221210214034j:image

 

「AGFフィールド」

が本日の会場です。

f:id:ichiashi:20221210214030j:image

 

中に入るとこんな感じ。

f:id:ichiashi:20221210213958j:image

 

さてウエアはいつもの青シャツ。

そして本日も本州縦断フットレースでお世話になった

東京メールサービス様のワッペンを付けさせて頂きました。

f:id:ichiashi:20221210214002j:image

 

そして本日はなんとその

東京メールサービス様が

お忙しい中、私の応援に来て下さいました。

しかもなんとご自宅からトレーニングを兼ねて

結構な距離を走られてきたとのこと。

まさに文字通り駆け付けて下さったわけです。

ありがとうございます!

これは恥ずかしい走りはできません。

がんばります!!

 

ということで私の本日の出場種目は5000m

目標は20分切り!

現在の自己ベストが20分39秒。

今回は何としてでも20分を切りたい!!

 

その命運を大きく左右するペースメーカー。

私が走る1km4分00秒ペースを担当してくださった方が

シスメックスOGの高山琴海さん。

(違う大会の紹介文↓で恐縮ですが。)

 

その高山琴海さんの少し後ろに着けさせていただいて、

ペースはもちろん完全にお任せして

あとは無心でひたすら必死に着いて行くだけ。

 

その結果がこちら↓

f:id:ichiashi:20221210214027j:image

記録:19分45秒07

 

やりました!

見事に5000m20分切り達成!!

自己ベスト更新です!

 

ガーミンの結果はこちら↓

f:id:ichiashi:20221210214011j:image

 

20分切りを達成できたのは

高山琴海さんの完璧なペースメイクのおかげです!

それと度々の後ろを振り返っての声かけもとても心強かったです。

本当にありがとうございました。

 

そして高山さんは私と同じ新潟県のご出身。

そういうちょっとした縁もうれしかったです。

f:id:ichiashi:20221210205506j:image

 

 

「ONE TOKYO みんなのタイムトライアル」

本当にとても素晴らしい大会でした。

ペースメーカーの皆様、関係者スタッフの皆様。

どうもありがとうございました。

 

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福岡国際マラソンは秋山清仁ら4選手、防府読売マラソンでは3選手がMGC出場権獲得☆20221204

 

本日12月4日に開催されました

福岡国際マラソン2022

www.fukuoka-international-marathon.jp

 

あれ?『福岡国際マラソン』って

たしか去年で最後とか言ってなかった?

と思われたあなた。

 

そう。

昨年、第75回大会の開催を最後にその幕を閉じた

福岡国際マラソン』。

 

しかし関係者方の熱意により、

なんと1年後の今日、復活!!

www3.nhk.or.jp

 

その名も福岡国際マラソン2022』

 

ということで同じ名前で生まれ変わったこの大会。

日本人選手トップ秋山清選手(愛知製鋼)。

 

そしてMGC出場権獲得者

以下の4選手。

秋山清愛知製鋼
赤﨑暁九電工
大石港与トヨタ自動車
久保和馬西鉄

 

今大会はいわゆる有名どころの選手は

あまり出場しなかったこともあり、

事前の注目度は高くなかったかと思うのですが、

オリンピックの出場権を賭けたMGCという制度は

やはりとてもいいですね。

 

以前までであれば、

優勝者と日本人トップぐらいしか注目されなかったのが、

MGCのおかげで上位選手がゴールし終わるまで

順位とタイムでドキドキハラハラ見守ることができます。

 

あの瀬古さんは今回の結果に不満だったようですが、

MGC出場権を獲得した4選手は

これでMGCの大舞台でアピールすることができます。

そこに繋がるいいレースだったと思います。

www.nishinippon.co.jp

 

 

そして本日はもう一大会。

第53回 防府読売マラソン大会

も開催されました。

hofu-yomiuri.jp

 

こちらでのMGC出場権獲得者

以下の3選手。

中村祐紀住友電工
山本翔馬(NTT 西日本)
橋本崚GMO インターネットグループ)

 

今日の2大会で合計7選手がMGC出場権獲得。

そのMGC本番では熱い戦いが繰り広げられそうです。

 

 

去年の福岡国際マラソンの模様はこちら↓

ichiashi.hatenablog.com

 

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『(残り1日)歓喜の土砂降り。さらば下関!』本州縦断フットレースSPECIAL 27日目 最終日★20210520

 

前回の記事はこちら↓

ichiashi.hatenablog.com

 

世界最長のマラソン大会(1ステージレース)
『本州縦断・青森~下関1550kmフットレース2021〈SPECIAL〉一斉スタート』

大会27日目(2021年5月20日

【本日の走行ルート(予定)】

(大会スタート前の予定)

5月17日19:00 下関到着 22:00 制限時間

(スケジュール変更後の予定)

新山口駅(山口県山口市) 4:00-下関駅(山口県下関市) 16:00    60km

(大会コースマップより抜粋)

 

【道中記】

昨晩はテレビを観ながら寝落ちしてしまい、

2時40分に目が覚めます。

急いで今日一日の計画を立てます。

 

今日が休暇最終日ということで、

本日の目的は二つ。

一つ目は下関駅にゴールすること。

そして二つ目が東京に戻ること。

 

手元には大会スタート前日に新青森駅で購入した、

下関駅から東京駅までの新幹線チケットがあります。

本来であれば17日にゴールし、

18日、19日と観光して20日に東京に戻る予定でした。

ただ予定通りゴールできなかった場合に備え、

東京に戻れるギリギリの時間のチケットを事前購入していたのです。

本当に切羽詰まっていたら駅で買っている時間もないと思って。

無事ゴールしたら帰りの時間を早い時間に変更すればいいわけですし。

f:id:ichiashi:20221129232441j:image

 

新青森駅から財布に入れ大会中ずっと持ってきていたこの帰りのきっぷ。

まさか最終日の今日、このまま本当に使うことになろうとは。

新幹線は「小倉18時34分発 ⇒ 東京23時15分着」。

小倉までは下関から門司で乗り換えて13分ほど。

つまりどんなに遅くなったとしても

下関駅18時5分発の電車に乗ることが今日の私の使命となります。

 

下関駅まではここ新山口駅から約60km。

ここ数日の私のペースが1km12分。

順調に行ければ12時間ほどで着く計算。

ただ途中で何が起こるかわかりません。

ある程度余裕をもって下関駅に着きたいところ。

ということで今日のコースを確認し、支度をして

4時にホテルを出ます。

 

今日の最大の懸念事項は

2、3日前から20日からまとまった雨が降るとニュースで言っていたのですが、

外に出るとその通り早速降っています。

結構な本降り。

当然雨具は着ていますが、これまでも雨の時には雨水が中まで染みてきていました。

この雨量では到底耐えられそうもありません。

そこで昨夜思いついた秘策が雨具の重ね着

レインコートを買おうとまずはコンビニに寄ります。

しかしなんと現在売り切れ中

早くも計画が狂い出します。

 

27日目の0km地点:4時17分

続いてハプニングが。

まずはすぐ近くのチェックポイントである

長谷交差点に行きたいのですが、

似たような交差点が多くあって道がよくわかりません。

十字路の標識の交差点名を見ようとしてもよく見えず、

ならばとスマホGPSで現在地を探るものの、

字が小さくて交差点名が読めません!

拡大しても道は大きくなっても字は小さいまま。

疲労のためか、視力が落ちているのです。

以前金沢のあたりでも同様なことがありました。

昼間は大丈夫なのですが、夜暗いとダメです。

行先がわからず右往左往します。

 

 

27日目の1km地点:4時28分

出発早々四苦八苦した後、

CP35.長谷交差点・県道335号線分岐点(1489.5km)」(山口県山口市)に到着。

 

ここからは県道を進んで行きます。

結構狭い感じの道です。

昨日新山口駅までにしておいて良かったなと感じました。

 

雨で体が冷えるのか、早くもトイレに行きたくなりますが、

着いたコンビニはなんと閉店中。幸先が悪いです。

ただその先にもコンビニがあったため助かりました。

 

 

27日目の7km地点:5時45分

嘉川ICを通過。

これまで幾度となくICの歩行者通路を通ってきましたが、

やはり道が分かりづらいです。

辺りは明るくなってきていたので助かりましたが、

夜であれば苦戦していたことでしょう。

 

県道335号から国道2号に入ります。

 

27日目の8km地点:6時00分

宇部市に入ります。

ここ国道2号はすごい交通量。

しかも大半が大型トラック。

歩道、ガードレールがあるため大丈夫ですが、

それでも威圧感がすごいです。

 

27日目の18km地点:7時50分

下岡交差点を左折し国道2号から県道215号へ進むのですが、

ここでまたしてもコンビニのトイレへ。

実は今日はトイレが異常に近く(小の方)

ここまでほぼすべてのコンビニに寄っていました。

 

昨晩、明日でこのレースも終わりということで、

ビール風飲料の他、お茶もなぜか大量に飲んでしまっていました。

ここまで食べ物、飲み物にはかなり神経をとがらせていたのですが、

最後の最後で気が緩んでしまったようです。

 

そしてこのトイレで用を済ますのが意外に時間がかかります。

 

例えばここのコンビニでの場合。

・今自分は道路の左側を進行中。本来はこの交差点を左折。

・右側にコンビニ。

・道路を渡るため信号待ち。(国道のため約2分待ち。)

・道路を渡り駐車場を抜け店内へ。

・トイレ前で先客が出てくるのを待つ。

・狭いトイレで不自由な左手も使い用を足す。

・トイレを出て、店外へ。

・道路を渡るため再度信号待ち。(国道のため約2分待ち。)

・進行方向はこのまま真っすぐだが歩道が反対側にしかないため、

 道路を渡るためここでさらに信号待ち。(国道のため約2分待ち。)

 

自分の進んでいる側にコンビニがあればまだいいのですが、

場合によってはこんな具合にビックリするぐらい余計に時間がかかってしまうのです。

昨日のお茶の飲み過ぎは完全に失敗しました。

 

 

27日目の20km地点:8時10分

この県道215号では途中から歩道がなくなり苦戦。

そんな中、抜け道らしき細い道があったので

これはいいと思いそこを進んでみると、

出た先はなんと厚東小学校の敷地内!!

建物の中を窓越しにふと見ると、

中は職員室らしく、おそらくは教員の方とガラス越しに目が合います。

 

一瞬、時が止まります。

 

ここでうろたえては不審者として通報されかねません。

軽く会釈をして何食わぬ顔でそのまま敷地の外に向かいます。

 

助かりました。なんとか脱出成功です。危なかった。

 

 

27日目の25km地点:9時6分

CP36.市街・宇部駅前交差点(1511.5km)」(山口県宇部市)に到着。

 

宇部駅を過ぎた後、分かれ道で危うく道を間違えそうになるものの、

異変を感じ地図で道を確認。なんとか正しい方へ進みます。

この日のコースは何度となく分かれ道があり、中々の難易度です。

 

27日目の27km地点:9時30分

山陽小野田市に入ります。

 

今朝出発してからずっと降り続いている雨。

雨具を着ているものの、すっかり全身ずぶ濡れです。

途中、コンビニで今朝買えなかったレインコートを買おうかと思ったものの、

買った後のことを考えます。

下関駅に着いた後、

ホテルに泊まるのであればそこに置いて行けばいいのですが、

今日はこのあと新幹線移動。

持っては帰れません。

捨てるにしても今のご時世、ゴミ箱が中々無いのです。

 

色々考えた挙句、レインコート購入は諦めます。

それにもう既に中まで濡れてしまっています。

 

 

27日目の37km地点:11時30分

海が見えます。

瀬戸内海。周防灘です。

島根県益田市日本海を見て以来の海。

感動のご対面となるはずでしたが、

今はとてもそんな心境ではありません。

空も海もグレー色。

朝からの土砂降りですっかり参ってしまっている私。

 

進んでいる道は歩道はあるものの狭い道。

すぐ隣を大型トラックが通るたびに

水たまりの水を頭からぶっかけられます。

何度も何度も。数え切れないほど。

 

怒りも湧いてきますが、

『こんな人が通らないような道を歩いている自分が悪いんだ。』

と自分に言い聞かせ、先に進みます。

 

 

すっかり全身ずぶ濡れ。

この状態で新幹線に5時間乗って東京まで帰る。

シューズの中も当然びちょびちょ。

周りには他のお客さんもいることでしょう。

 

下関に着いた後、東京に戻るまでのことを想像すると

下関が近付いてくるごとに気持ちがだんだん

憂鬱になってきました

 

とにかくこのずぶ濡れの状態で

周りを他のお客さんに囲まれたまま新幹線に乗るのが嫌なのです。

 

『ああ、なぜ今日はこのまま日帰りなのか。』

『今日泊まりだったらたとえ今濡れていようがどうでもいいことなのに。』

下関駅に着くと同時にすぐ近くのホテルのベッドに倒れ込みたい。』

 

『ああ、泊まりたい。』

『泊まりたい。』

『下関に泊まりたい。』

 

心の中の声がどんどん大きくなってきます。

 

『いや別に泊まれなくてもいい。』

『おいしい食べ物も飲み物も何もいらない。』

『お風呂もいらない。』

 

『ただ、ただ着替えることさえできたら。』

『きれいさっぱりした格好で新幹線で東京まで帰ることができたら。』

 

そんな気持ちを抱え一心に前に進みます。

 

 

27日目の42km地点:12時30分

ついに来ました。

下関市です。

そしてここで国道2号に合流します。

しかしここからの道が分かりづらく苦戦します。

地図を見た限りでは大通り沿いの一本道なのですが、

バイパス上の歩道を通ったり、

一度バイパスを降りてバイパス沿いの道を進んだり、

上へ行ったり下に降りたり道を渡ったりと、

先に進めばいいのかどうなのか悩みながら進みます。

本当にこの道でいいのか、

前を行く中畑選手に連絡して教えてほしいと思ったくらい。

 

 

27日目の46km地点:13時15分

木屋川を渡ります。

だんだんと残り時間も少なくなってきました。

ここまで度々トイレに寄っているため、予定より時間がかかっています。

今日は終わりの時間が決まっています。

遅れるわけにはいきません。

 

『18時までに下関駅に着いて、

18時34分発の新幹線に乗って東京まで帰る。』

 

頭の中はもうそれだけ。

もう必死です。

 

そう。

これはもはや大会、レースなどではありません。

通勤なのです。

 

明日朝の出勤に備え、

なんとしてでも今日中に東京まで帰るのです。

 

 

 

27日目の48km地点:13時30分

左手に「乃木浜総合公園」が見えます。

乃木浜の字から乃木坂46が思い浮かびます。

特にファンというわけではありませんが、

今の疲れた体に荒んだ心は

その文字からのしょーもない想像、妄想で癒されてしまいます。

人気のない公園のグラウンドから

乃木坂46のメンバーの顔が思い浮かびます。

もう末期です。

 

 

27日目の50km地点:13時45分

長かったバイパス区間が終わり、

長府地区の市街地に出ます。

朝からの雨のせいか、歩道があちこち冠水しています。

その中をざぶざぶ進みます。

 

 

27日目の56km地点:15時05分

長府庭園横を過ぎ、右にカーブすると見えました!

関門海峡です!!

f:id:ichiashi:20221129221426j:image

 

ゴールまで後少し。

 

 

27日目の60km地点:15時55分

あの壇ノ浦の戦いで有名な壇ノ浦に来ました。

新潟で生まれ育ち、東京暮らしの私にとっては

「壇ノ浦」は教科書の中の存在。

実際にこの場所を目の当たりにすると、

何とも言えない感慨深い気持ちになりました。

 

ただ、もう気力の限界。

写真を撮る元気もありません。

『本当だったらここで写真を撮るんだろうな。』

と思いながら、そのまま先に進みます。

 

人が歩いて渡れる関門トンネル

そしてそのすぐ先には九州が。

本来であればゴール翌日に下関から歩いて九州まで行ってみるつもりでした。

それも今回叶わず。

しかしもう疲労からか、残念に思う気持ちも出てきません。

 

 

27日目の61km地点:16時07分

下関市役所近く。やっと街っぽくなってきました。

先ほどの関門橋あたりでもうゴールに着いた気分だったのですが、

そこから中々下関駅に着きません。

『まだか、まだか。』

という気持ちで先に進みます。

 

 

27日目の63km地点:16時35分

ゴール手前の竹崎交差点。

ここで階段を上り、

東口広場へと続く広い通路にでます。

 

真っすぐ先には下関駅が。

 

はやる気持ちを抑え、下関駅に向かい一歩一歩進みます。

 

近付いてくる下関駅

 

ドキドキしながら進みます。

 

 

着きました。


f:id:ichiashi:20221129221430j:image

 

 

27日目の63.83km地点:16時45分

GOAL.下関駅前(1549.5km)山口県下関市)に到着

 

 

『ああ、本当に青森から来たんだ。』

 

実感が湧かず、信じられないような不思議な気持ち。

ただ感動とか喜びはありません。

 

とりあえずは記念撮影。

ここまでレースのお供をしてくれたリュックと1番のゼッケンを

下関駅と一緒に写るように撮ります。

しかしこれが中々一苦労。

左手でリュックを持つも、相変わらず上手く動かないため

上手に撮れず。

今度は手を逆にして右手でリュックを持ち、左手でスマホを動かします。

なんとか撮れました。

f:id:ichiashi:20221129222036j:image


さて。

辺りを見渡します。

『もしかしたら中畑選手がどこかにいるかも?』

しかし姿は見えません。

 

そこでスマホで大会サイトを確認します。

するとなんということでしょう。

中畑選手は11時40分にゴールしたとのこと。

『速い!!』

今から5時間も前です。

追い付くのはさすがに無理でも、

結構いいところまで迫っているのではと思っていたのですが、

想像以上の速さ。

おそらくは今日私が苦労して進んで来たこの道を、

昨晩から夜通し進んで来たのでしょう。

また、私が今日この後東京に戻るのと同じように

中畑選手もこの後に用事があって必死に進んで来たのかもしれません。

 

5時間も前にゴールとなれば、

きっともう下関にはいないはず。

最後に一言健闘を称え合いたかったのですが

それはまたの機会ということに。

必ずどこかでまたお会いしましょう。

 

 

さて、とすればどうするか。

とりあえず着替えたいと思い、

駅にそれらしきお店がないか見てみますが、

残念ながら見当たりません。

少し休憩しようにもそれらしき場所もありません。

 

改札口から時刻表を見ると、

今から10分後に門司行の電車が出るようです。

 

『よし、帰るか。』

 

下関駅でウロウロするより、

新幹線の停まる小倉駅の方が何かあるかもしれないと思い、

小倉駅に向かうことにします。

 

大会スタート前日に新青森駅で買っておいた切符で改札を通り、

駅のホームに出ます。

少しすると電車が来たので乗り込みます。

 

ドアが閉まり、電車が動き出します。

 

4月24日10時。

青森駅をスタートして27日間。

630時間45分かけて自分の脚だけで進み

辿り着いた下関駅

 

その下関駅滞在時間わずか15分で後にします。

 

 

 

電車の短い移動時間を利用して、

今回の私の挑戦を後押しして下さり、大変お世話になった

東京メールサービス様にメールでゴールの報告をします。

ichiashi.hatenablog.com

 

 

ゴール後30分経過:5月20日17時15分

電車で小倉駅に到着。

 

濡れた服を着替えるため何か着替えを、

と思ったものの駅内ではお店は見つからず。

待合室で少し休憩を、

と思ったものの休憩室らしきところも見つからず。

 

せめて靴だけでも、と思い向かった先は駅のトイレの個室。

ミズノのウェーブライダーとアシックスのGT-1000の

2足体制で進んで来た今回のレース。

最終日の今日はウェーブライダーを履き、

GT-1000は袋に入れ担いできていました。

濡れている今のシューズから履き替えれば少しはマシになると思い、

袋から替えのGT-1000を取り出します。

 

するとなんと、大雨のため袋の中までびっしょり。

当然シューズも。

 

小倉駅のトイレの個室で、

この日何度目かわからない絶望を向かえます。

 

 

着替えることも、シューズを履き替えることも許されず、

呆然と駅の窓口に向かいます。

 

気力がなくなったので、あとはもう少しでも早く家に帰りたいと思い、

新幹線の時間を少し早めて東京まで帰ることとします。

 

新幹線乗り場に移動し、ここで最後のミッション。

『おみやげ』の購入です。

ミスの無い仕事とスキの無い接待。

これぞサラリーマンです。

 

そして車内で食べるお弁当も購入。

しかしあいにくビールが売っていません。

たしかホームにも売店があるはずと思い、

新幹線ホームへ。

 

しかし売店にも、自販機にもどこにもビールが売っていません。

 

ここでようやく気が付きました。

 

現在コロナ禍で駅構内ではビールは売っていないということに。

 

 

普段はほとんど飲まないのですが、

今回だけはゴールしたら飲もうと思っていたビール

帰りの新幹線の中でビールを飲むことだけを楽しみに

今日この一日の苦行に耐えてきたというのに。

ほんのささやかな自分へのご褒美。

そのささやかな祝杯をあげることさえも今は許されません。

 

 

ゴール後1時間15分経過:5月20日18時00分

新幹線で小倉駅を出発。

幸い今は席は空いています。

お弁当を食べ、わびしくお茶をすすります。

 

そして恒例のブログの時間です。

 

『みんな聞いてくれよ~。』

『辛かったんだよ~。』

『大変だったんだよ~。』

『みんな褒めて褒めて~。』

 

と鬼滅の我妻善逸ばりに泣き言を書き連ねたくなりますが、

辛うじて残っていた理性で思いとどまり、

キリっと大人の文章でこの大会最後のブログを更新します。

 

ichiashi.hatenablog.com

 

普段新幹線に乗っている時は車窓風景を見るのが好きで

ほとんど寝ないのですが、夜のため景色も見れません。

あまり眠気は感じなかったのですが、仕方なくふて寝します。

 

気付くと新大阪駅

ここでたくさん人が乗って来るかと思ったのですが、

ほとんど乗ってきませんでした。

たまたまかもしれませんが、どうやらこの時間は空いているようです。

新大阪で乗ってこなければあとはもう大丈夫でしょう。

空いている車内に安心した私はここでぐっすりと。

 

次に気が付いたときはもう品川駅でした。

 

ゴール後6時間00分経過:5月20日22時45分

東京駅に到着。

ほぼ1か月ぶりに東京に戻ってきました。

青森に向かって出発したときは

雲一つない快晴だったのですが、今の私の心はどんより曇り空です。

 

最後の試練の帰宅ラッシュをなんとか乗り越え、

自宅最寄り駅へ。

この時間、行きつけのスーパーは当然閉店。

仕方なくセブンイレブンで晩御飯を購入します。

 

 

ゴール後7時間10分経過:5月20日23時55分

なんとか帰宅。

久しぶりの我が家です。

荷物の片付けもそこそこに、コンビニ弁当を食べ、

明日の出勤時間等を確認します。

 

しかしどういうことでしょう。

「コンビニ弁当を食べながら明日の確認。」

大会はすでに終わっているはずなのに、

大会中と行動が全く一緒です。

 

寝坊をしないようにと気合を入れつつ就寝です。

 

 

 

ゴール後13時間15分経過:5月21日6時00分

6時起床。

これまで毎日のように3時、4時に起きていたため

6時に起きるのなんて余裕です。

支度をして、左足はまだ治っていないため

余裕をもって早めに家を出ます。

 

 

ゴール後15時間15分経過:5月21日8時00分

遅刻せず無事に出勤。

 

するとなんと会社の人が総出でお出迎え!

 

なんてことはもちろんなく

普段通り何食わぬ顔でしれっと社会復帰です。

 

今日の私の任務は二つ。

一つは遅刻せず出勤すること。

これは今クリアしました。

そしてもう一つが「おみやげの配布」。

これが無口でシャイな私は苦手なのです。

 

出社早々、まだ人が少ないうちに各部署を周り、

フグのイラストが入ったお饅頭を渡します。

やっぱり分かりやすいベタなのがいいだろうという判断。

(一部女性には美味しいりんごのスイーツを渡すという炎上案件も。)

 

さて、これで私の本日の仕事は全て終わりました。

(※まだ始業時間前です。)

あとは終業時間までテキトーに過ごすのみ。

 

勤務中、私が大会に出たことを知っている人からは

口々に『痩せたね~!』と驚かれます。

 

『そりゃ痩せもするだろ。どれだけ大変だったと思っているんだ!』

と内心では思いましたが、

もちろん社会人なので心に閉まって口には出さず、

さわやか作り笑顔で対応します。

 

そんなこんなでもう限界。

化けの皮が剝がれる前に早く帰宅しなければ。

 

しかしこんな時に限ってトラブル発生。

対応に追われ復帰早々残業することに。

 

 

ゴール後27時間45分経過:5月21日20時30分

ようやく退社。

帰りがけに行き着けのスーパーに寄ります。

しかしこの遅い時間では私の大好きなお寿司は全て売り切れ。

最後の最後でまたしてもがっくり。

 

仕方なく余り物のお惣菜を購入。

それとご褒美のヤマザキイチゴのショートケーキ

いつもは半額の時にしか買いませんが、

今日だけは定価でドヤ顔で購入です。

そして念願のビール!!

ここでようやくご対面です。

 

 

ゴール後29時間15分経過:5月21日22時00分

今度こそ本当に帰宅。

明日明後日は休み。

ようやく時間を気にせず寝ることができます。

 

さっきスーパーで買ってきたお惣菜等を食べ、

デザートのケーキ。

そしてビールを飲み干します。

 

 

終わりました。

 

これで本当に長かった大会、その全てが終わりました。

 

片付け等は全て明日にして、

今夜はもう寝ることとします。

 

これまでの大会の日々が思い出されます。

 

 

眠りに落ちる前に最後、

この一言だけは胸に刻み込んでおかなければなりません。

 

 

『こんな大会、二度と出ねえ。』

 

 

 

本州縦断フットレースSPECIAL 道中記 

 

 

 

【本日の走行ルート(実績)】

山口県山口市宇部市山陽小野田市下関市(63.83km)

f:id:ichiashi:20221129222054j:image

 

 

【走行記録(ガーミンコネクト)】

「27日目(2021年5月20日山口市下関市

 天候  :雨

 気温  :最高29℃、最低22℃ (腕時計で計測)

 出発時刻:04時17分

 到着時刻:16時45分

 走行距離:63.83km

 走行時間:12時間28分44秒

 ペース :キロ11分44秒

 累積高度:431m 

 ガーミンコネクト 走行データ:

https://connect.garmin.com/modern/activity/6810821362

 

f:id:ichiashi:20221129222046p:image

f:id:ichiashi:20221129222051j:image

 

【コース紹介(Relive動画)】

www.youtube.com

 

【攻略ポイント・反省点など】 

この区間はとにかく分かれ道が多く、

道を間違えやすいので要注意です。

 

 

【各選手のチェックポイント到達状況】

※27日目(2021年5月20日 23時59分時点)

「GOAL.下関駅前」1549.5km(山口県下関市

1.No.11 林原選手  5月  8日 19時17分

2.No.2   倉井選手  5月10日 15時54分

3.No.15 濱田選手  5月11日 21時27分

4.No.7   竹内選手  5月12日   5時08分

5.No.9   奏選手      5月12日 22時25分

6.No.5   高品選手   5月13日 15時28分

7.No.6   武井選手   5月14日 16時20分

8.No.3   小島選手   5月14日 17時27分

9.No.13 松本選手   5月15日 14時4分

10.No.10 野田選手  5月16日  7時30分

11.No.8   中畑選手  11時40分

12.No.1   いちあし選手  16時45分

 

「CP14.境橋」608.9km(新潟・富山県境)

13.No.12 原選手      14時09分(5月3日)※途中棄権

「CP5.市街・山王十字路交差点」179.7km(秋田県秋田市

14.No.14 吉澤選手  21時21分(4月25日)※途中棄権

 

No.8 中畑選手、下関駅にゴール!!

11位 おめでとうございます!

記録:624時間29分00秒

 

中畑選手の苦闘の様子はこちら↓

gakuto2164.blog85.fc2.com

 

ちなみに私が必死でゴールし東京に戻り仕事をしていたその頃、

中畑選手はなんとのんびり下関観光をされていたのでした。

(上記ブログ参照)

 

『なぁ~にぃ~~⁉』

 

12位No.1 いちあし選手

記録:630時間45分00秒

 

お疲れ様でした。

 

 

選手紹介はこちら↓

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【次回予告】

今回で道中記は完結となりましたが、

大会を改めて振り返っての反省など

あと数回、本州縦断フットレース関連記事を更新予定です。

 

 

完走記はこちらから↓

ichiashi.hatenablog.com

 

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『(残り2日)ついに山口県入り!充実の最終日前夜。』本州縦断フットレースSPECIAL 26日目★20210519

 

前回の記事はこちら↓

ichiashi.hatenablog.com

 

世界最長のマラソン大会(1ステージレース)
『本州縦断・青森~下関1550kmフットレース2021〈SPECIAL〉一斉スタート』

大会26日目(2021年5月19日)

【本日の走行ルート(予定)】

(大会スタート前の予定)

5月17日19:00 下関到着 22:00 制限時間

(スケジュール変更後の予定)

津和野駅(島根県津和野町) 3:00-宇部駅(山口県宇部市) 19:00    80km

(大会コースマップより抜粋)

 

【道中記】

さてまずは現在の状況確認から。

本来であれば昨日津和野駅に着いていて、

今日は宇部駅まで80km。明日下関まで40kmのはずだったのだが、

昨日進めたのは2駅手前の日原駅まで。

宿に泊まるため電車で津和野駅まで移動してきていたので、

まずは日原駅まで再度電車で戻り、再スタートすることとなる。

日原駅の益田方面始発が6時45分のため、

その電車に乗り移動し、日原駅の再スタート時間は7時

 

次に、ではそこからどこまで進むかスケジュールの検討です。

残りは2日間

残りの距離は約130km

日原駅から山口駅までは60kmほど。

新山口駅までは70km。宇部駅までは92km。

泊まれる場所を考えると候補は上記の3駅。

 

山口駅だと明日の残りが70km。

東京への移動を考えると今日は良くても明日が厳しい。

 

宇部駅だとさすがに遠すぎるので、手前まで進んで

残りは電車移動か。しかしまた電車時間であたふたするのはちょっと。

 

となると新山口駅までか。

明日の残り60kmならなんとかなる。

問題は今日7時スタートで70km進めるのか。

昨日と同じ1km12分ペースで進むとして14時間。

21時に新山口駅に着く計算。

峠道は暗くなる前に通過できるはずなのでなんとかなりそう。

 

ということで、今日の目的地は新山口駅とします。

 

始発に乗り遅れないよう注意して宿を出発。

電車で日原駅まで戻り、

計画通り7時に再スタートです。

 

 

26日目の1km地点:7時10分

日原駅を出てしばらくは歩道があり、

これなら昨日進めたな、なんて思ったり。

f:id:ichiashi:20221126194612j:image

 

 

26日目の10km地点:8時50分

津和野駅近くを通過。

ここまで1km11分を切るペースで快調に来ています。

 

思い返してみれば、眠気と空腹に襲われた新潟県三条市付近では

1km12分を超えるペースでした。

まだ足を怪我していないにもかかわらずです。

 

それが今やその時よりも速いペースで進むことができています。

もうダメだと思った富山の時のことを考えると、信じられない思いです。

 

 

26日目の14km地点:9時30分

CP34.野坂トンネル入口(1433.9km)」(島根・山口県境)に到着。

 

 

26日目の15km地点:9時38分

野坂トンネルを抜け、ついに

山口県山口市に入ります。

f:id:ichiashi:20221126194221j:image

 

道の駅「願成就温泉」に立ち寄ります。

実家の母から激励のメールが届いていることに気が付きます。

 

そしてここまでが今日一つ目の登りのピーク。

ここからしばらくはのどかな田舎道が続きます。

途中にりんご園があるらしく、りんごのお店が並んでいるのですが

あいにく今は営業していない模様。

 

残す難関は今日このあと待ち構える二つ目の峠。

それを越えればあとは山口市街地に向けて一気の下り。

天気は快晴ということもあり、そこまではピクニック気分で進めます。

今回の挑戦もだんだんと終わりが見えてきました。

 

残すはあと今日と明日。

しばらく続いたホテル生活も今晩が最後。

明後日には社会復帰です。

 

ちゃんと仕事ができるか不安になったので、

一日の仕事の流れ、手順を思い返します。

 

大丈夫。覚えています。忘れてはいません。

 

手を動かしてみます。

左腕はまだ不自由ですが、手先は動きます。

仕事をする上では問題ないでしょう。

 

一歩一歩進むたびに、

今までの日常生活に少しずつ戻って行っているんだなという感覚がします。

 

 

26日目の40km地点:14時45分

道の駅「長門峡」に立ち寄ります。

ここからいよいよ今日の二つ目。全体最後の峠越えです。

 

26日目の46km地点:16時00分

この先の木戸山トンネルを迂回するため、

文珠下バス停から狭いわき道に入ります。

進んで行くと民家の前を通るのですが、

途中、ちょっと離れた庭先にいらっしゃる方がこちらを見ています。

ニコニコ笑顔で珍しく歓迎ムードのよう。

『これは!?』

と思い、手を振ってみると振り返してくださいました。

 

こんな細いわき道をこのあたりの住民以外が通ることはほとんどないはず。

もしかしたら私の前に通った11人の選手が仲良く話でもしたのかな、

なんて想像します。

 

迂回路はとうとう山道に。

まさにここが木戸山ですね。

その山道を抜けると国道9号に出ます。

 

しかしここでその国道9号は進まず、

道路を渡ってさらに反対側のわき道へ。

 

来ました!ビックリするぐらいの急坂。

激下りです!!

とうとう最後の峠を越えました。

あとはこの長い長い下り坂を山口市街地に向けて駆け下ります!

(走れないけど。)

 

 

26日目の50km地点:16時38分

4kmに渡る長い下り坂。

すぐ隣を杖板川が流れ、とても綺麗な自然が溢れます。

この道を今通っているのは自分だけ。

この細い道には、これまであんなに自分を怯えさせた車は絶対に通りません。

最高に楽しく、最高の気分。

最高の解放感です!!

f:id:ichiashi:20221126194214j:image

 

 

26日目の54km地点:17時15分

仁保入口交差点に到着。

久しぶりのコンビニです。

そして大きな通りにたくさんの車。

街です。

長かった日本海からの峠道がようやく終わりました。

ついに日本海側から瀬戸内海側にやって来たのです!

 

国道9号を西へ。市街地中心部に向けて進みます。

山口県立大学の近くを通ります。

学生らしき人が行き交っています。

山口県庁前も通ります。

久しぶりに見るたくさんの人と車。

自分がまるで初めて人里に降りてきた動物にでもなった気分です。

 

右手側が小高い山になっていて、

左手側には山口市の街並みが広がります。

 

穏やかな天候も相まって、なにか心が洗われる気分です。

 

そして心の中は達成感でいっぱい。

頭の中ではQUEENの「Too Much Love Will Kill You」が流れます。

 

Queen Official

Queen - Too Much Love Will Kill You (Official Video)

www.youtube.com

 

 

26日目の62km地点:18時45分

ここでふとNo.8 中畑選手のことが気にかかります。

中畑選手は今どのあたりにいるのだろうか。

 

スマホで選手のチェックポイント通過状況が分かる

主催者のサイトを見てみます。

すると中畑選手は18時29分に「CP35.長谷交差点」を通過したとのこと。

長谷交差点は今私のいるこの場所から10km先。

18時29分はついさっきです。

つまり、中畑選手は私の10km先にいます!

 

新潟県糸魚川でスタート以来600km振りの再会をしたものの、

富山で怪我のため2日間足止めとなり、

一時は最大で121kmほど開いたその差。

 

それがとうとう10kmほどの差にまで縮まりました。

ここまでの長い長い道のりを考えれば10kmなんてほんの少しの距離。

今ここで大声で名前を呼んだら、

私の声が届くんじゃないかと思うほど。

 

時間にして2時間ほどの差です。

 

 

26日目の63km地点:18時58分

左手には維新百年記念公園が。

右手には綺麗な山が広がります。

写真は今日通ってきた津和野方面を振り返って。
f:id:ichiashi:20221126194225j:image


26日目の69km地点:20時15分

辺りはすっかり暗くなり、大通りも普通の通りに変わり

お店も少なくなってきました。

下関のゴールに向かっているので

ここから都心部に向かう感覚でいましたが、

地理的には先ほどまでいたところが山口市の中心部ということで

一番栄えている場所。

今私は郊外に向かっていることになります。

時間も遅くなり急に心細くなってきます。

 

そんな中、小郡ICを通過するためちょっとしたわき道を通ることに。

真っ暗な中を進みます。

すると目の前のあちこちに小さな緑色の点が。

ホタルです!!

初めて見ました。ホタルがたくさんいます。

とても綺麗。

まさかこんなところで見られるとは。

自然と生物の力で少し元気を取り戻します。

 

 

26日目の72km地点:20時57分

本日の目的地、新山口駅に到着です。

セブンイレブンで晩御飯を購入。

今晩は駅前のホテルに宿泊です。

 

4月23日から続いていたホテル生活も、

今日の27泊目でとうとう最後。

名残惜しいです。

 

部屋は最後にふさわしく、ちょっと広めできれいな感じ。

じっくり休みたいところですが、

明日はまた早くに出発しなければなりません。

 

ふとテレビをつけると、

なんと松本人志、設楽統、小池栄子の3人が白シャツで並んでいます。

そうです!

クレイジージャーニーです!

www.tbs.co.jp

 

これまで数々のクレイジーな人がこの番組に出演。

私は第一回の放送から毎回とても楽しみに観ていたのでした。

 

クレイジージャーニーといえばやっぱり

リヤカーを引いて地球を歩き倒す「リヤカーマン」が最高傑作でした。

www.paravi.jp

 

しかしとある理由から番組は打ち切りに。

それがなぜ今。まさか復活?

 

なんでも、『1年半ぶりに再集結!SP』とのこと。

この番組の2大スター、丸山ゴンザレスさんと佐藤健寿が出演しての

新作が放送されていました。

www.paravi.jp

 

明日も早いので準備して早く寝なければならないのに、

思わずテレビに見入ってしまう私。

 

青森から下関まで走るという、中々にクレイジーな大会のラストに

まさかの本家クレイジージャーニー

なんとも素晴しい縁です。

 

そしてこの日は最後の宿泊ということで、

普段は飲まないのですが

コンビニで買ったビール風飲料も(安いやつだけど)。

テレビを観ながら一杯飲んで最高の気分。

 

今日がゴールだったら良かったのに。

 

というか半ばもうゴールしたかのような気分。

 

いつものようにブログを更新。

ichiashi.hatenablog.com

 

そしてテレビを観ながらいつの間にか寝オチしていたのでした。

 

【本日の走行ルート(実績)】

島根県津和野町~山口県山口市(72.41km)

f:id:ichiashi:20221126194751j:image

 

【走行記録(ガーミンコネクト)】

「26日目(2021年5月19日)津和野町~山口市

 天候  :快晴

 気温  :最高34℃、最低23℃ (腕時計で計測)

 出発時刻:07時00分

 到着時刻:20時57分

 走行距離:72.41km

 走行時間:13時間57分00秒

 ペース :キロ11分33秒

 累積高度:682m 

 ガーミンコネクト 走行データ:

https://connect.garmin.com/modern/activity/6806239285

 

f:id:ichiashi:20221126194229p:image

f:id:ichiashi:20221126194209j:image

 

【コース紹介(Relive動画)】

www.youtube.com

 

【攻略ポイント・反省点など】 

津和野駅から山口県に入るまでは

歩道も無い区間があり、やはりそれなりに危険だった気がします。

山口県に入ってからは交通量も少ないので大丈夫でしょう。

 

最後の木戸山トンネルの迂回路は夜間だとおそらく真っ暗。

特に激下りは昼間は最高ですが、夜間はお気を付けて。

あとは土砂降りだと多分斜面を雨水が滝のように流れるのでは…

 

【各選手のチェックポイント到達状況】

※26日目(2021年5月19日 23時59分時点)

「GOAL.下関駅前」1549.5km(山口県下関市

1.No.11 林原選手  5月  8日 19時17分

2.No.2   倉井選手  5月10日 15時54分

3.No.15 濱田選手  5月11日 21時27分

4.No.7   竹内選手  5月12日   5時08分

5.No.9   奏選手      5月12日 22時25分

6.No.5   高品選手   5月13日 15時28分

7.No.6   武井選手   5月14日 16時20分

8.No.3   小島選手   5月14日 17時27分

9.No.13 松本選手   5月15日 14時4分

10.No.10 野田選手  5月16日  7時30分

 

「CP35.長谷交差点・県道335号線分岐点 」1489.5km(山口県山口市

11.No.8   中畑選手  18時29分

「CP34.野坂トンネル入口 」1433.9km(島根・山口県境)

12.No.1   いちあし選手  9時51分

 

「CP14.境橋」608.9km(新潟・富山県境)

13.No.12 原選手      14時09分(5月3日)※途中棄権

「CP5.市街・山王十字路交差点」179.7km(秋田県秋田市

14.No.14 吉澤選手  21時21分(4月25日)※途中棄権

 

 

No.8 中畑選手とNo.1 いちあし選手。

18時時点でその差はなんとわずか10km!!

 

 

選手紹介はこちら↓

ichiashi.hatenablog.com

 

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【次回予告】

ついに迎えた休暇最終日。
前を行く中畑選手には追いつくのか?
下関には間に合うのか?
最後に待ち受けていた衝撃の展開とは⁈

本州縦断フットレース完走記、ついに完結!

 

次回 本州縦断フットレースSPECIAL 27日目 最終日

『(残り1日)歓喜の土砂降り。さらば下関!』

 

ichiashi.hatenablog.com

 

ここまでの完走記はこちらから↓

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クイーンズ駅伝は資生堂が優勝!新谷仁美と廣中璃梨佳の区間賞争いが凄かった☆20221127

 

本日11月27日に開催されました

クイーンズ駅伝2022

www.tbs.co.jp

 

優勝資生堂

 

昨年はシード落ちしていたため、

予選会であるプリンセス駅伝を勝ち抜いての出場だったのですが、

そこから1年で優勝までつかみ取りました。

ichiashi.hatenablog.com

 

東京オリンピック代表の一山麻緒選手が移籍してきて

層が一段と厚くなり、出場選手みな素晴しい走りでした。

16年ぶり2度目の優勝おめでとうございます!

 

さて今大会は駅伝日本一を決める大会ということで、

中長距離のトップ選手が一堂に会しました。

区間で好勝負が繰り広げられたわけですが、

中でも一番すごかったのがエース区間3区

日本郵政廣中璃梨佳選手と積水化学新谷仁美選手。

両選手がタスキを受け取ったのが3秒差ということで

まさに直接対決が実現!

 

前半から積極的に飛ばしていく廣中選手に対し、

最初は着いて行ったもののすぐに少し離された新谷選手。

これは廣中選手優勢かと思うものの、

終盤にいつの間にか追いつき並走する新谷選手。

 

最後は渾身のスパートを見せた廣中選手が先にタスキを渡し、

ここで廣中選手は笑顔に。

 

しかし2秒差で新谷選手が来ます。

そう、最初に新谷選手は3秒差で後からスタートしていたため、

区間賞は1秒差で新谷選手という結果に。

 

この新谷選手のレース運びには驚かされました。

まさか1秒差を計算して狙っていたわけではないでしょうが、

廣中選手を終始先に行かせておいて、

最後先着させて油断させたところで

最後の最後にタイムで逆転!!

みたいな凄さ。

 

もし両選手が同時スタートだったら、

廣中選手が最後のスパートでそのまま区間賞だったのではないかと思います。

 

このあたりが駅伝の面白さですかね。

凄い勝負を見させていただきました。

 

TBS陸上ちゃんねる【公式】

【駅伝史に永劫輝く戦い】廣中璃梨佳 vs 新谷仁美クイーンズ駅伝2022/花の3区】

www.youtube.com

2022年クイーンズ駅伝3区。資生堂の一山麻緒が3位に後退し「1位廣中璃梨佳、2位新谷仁美」になったのがレース開始から1時間03分06秒後。そこから襷渡しが行われる1時間08分36秒までの5分30秒間、クイーンズ駅伝は確かに2人のためだけにあった。

 

 

ちなみにこの「廣中璃梨佳 vs 新谷仁美」。

勝負の大きなポイントとなったと思われる

新谷選手の「廣中選手から少し離れた位置取り」

これは新谷選手の作戦かと思いましたが、

実は裏話がありまして、

とのことです。

 

ごめんなさい。実は私も

『終わった。』

と思いました。

 

でもそこから巻き返して

最後の最後に大逆転なわけですから、

ホントにもう参りました。

 

 

というわけで、

来年のシード権を掴んだのは以下の8チーム。

1位 資生堂
2位 積水化学
3位 JP日本郵政グループ
4位 エディオン
5位 ダイハツ
6位 豊田自動織機
7位 パナソニック
8位 第一生命グループ

 

来年の優勝争いはさらに激しくなりそうです。

 

 

去年の大会の模様はこちら↓

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即日完売!積水化学女子陸上競技部の応援グッズを購入!なんと選手メッセージカード付き!!☆20221127

 

先日とある物が自宅に届きました。

送り主を見ると、なんと

積水化学女子陸上競技部

とあります。

f:id:ichiashi:20221127085853j:image

 

こ、これは!!

ついに届きました。

セキスイフェアリーズ応援グッズのキャップです!

f:id:ichiashi:20221127085857j:image

 

11月6日に販売開始したところ、

なんと即日完売した大人気商品!!

そんなこともあろうかと実は私は発売初日に購入していたのでした。

 

 

こんな感じで梱包されていました。

f:id:ichiashi:20221127085849j:image

f:id:ichiashi:20221127085842j:image

 

羽根のデザインがいい感じです。

f:id:ichiashi:20221127085846j:image

 

そしてこちらの応援グッズ。

なんとうれしいことに

選手全員の直筆メッセージカード付き!

 

先ほどの写真に写り込んでいますね。

f:id:ichiashi:20221127085849j:image

 

どの選手がなんてメッセージを書いているかは

購入してのお楽しみ!ということで。

新谷仁美選手のメッセージもしっかり書いてあります。

 

こちらの応援グッズ。

なんと現在追加販売中ということで、

TWOLAPS STORE

のサイトで購入頂けます。キャップの他にTシャツもあります。

twolaps.stores.jp

 

応援グッズの梱包、発送はなんと選手がお手伝いされている場合も!

和田美々里選手、田浦英理歌選手、

お疲れ様です。ありがとうございます!

 

こちらは森智香子選手。

 

今日はこの後クイーンズ駅伝が開催!

私もテレビを通してではありますが積水化学を応援したいと思います!

 

 

ichiashi.hatenablog.com

 

和田美々里選手、田浦英理歌選手と一緒に走ってきた話はこちら↓

ichiashi.hatenablog.com

 

新谷仁美選手のサインをゲットした話はこちら↓

ichiashi.hatenablog.com

 

名城大山本由真選手が積水化学に加入!

ichiashi.hatenablog.com

『(残り3日)最後の難関!日本海から瀬戸内海への峠越え。』本州縦断フットレースSPECIAL 25日目★20210518

 

前回の記事はこちら↓

ichiashi.hatenablog.com

 

世界最長のマラソン大会(1ステージレース)
『本州縦断・青森~下関1550kmフットレース2021〈SPECIAL〉一斉スタート』

大会25日目(2021年5月18日)

【本日の走行ルート(予定)】

(大会スタート前の予定)

5月17日19:00 下関到着 22:00 制限時間

(スケジュール変更後の予定)

浜田駅(島根県浜田市) 3:00-津和野駅(島根県津和野町) 19:00    80km

(大会コースマップより抜粋)

 

【道中記】

昨晩から今朝まで寝たり起きたりを繰り返しながら何度も考えます。

どうやったら下関まで行けるのか?

残す休暇はあと3日

下関までの距離は約200km

 

平均で70km弱。

しかし最終日は東京まで戻る必要があるため、遅い時間までは進めません。

途中、泊まる場所の都合もあります。

 

スケジュール変更後の当初の予定では、

・今日  津和野駅まで80km

・明日  宇部駅まで80km

・明後日 下関まで40km

 

1km12分ペース。時速5kmで進めれば80kmは16時間。

3時出発の19時到着で行ける想定。

 

しかし昨日の左足首の悪化により1km進むのに14分ほどかかりそう。

となると19時間近くかかり、到着は22時ごろに。

体力的なこともそうですが、津和野までは峠道。

夜間はできれば進みたくありません。

 

となると今日は津和野駅の2つ手前の日原駅までの約68km

とするのが現実的か。

 

等々考えているとあっという間に時間が経過。

ただ疲れもあり、今できるだけ寝たいという欲求も。

 

結局3時に出発する踏ん切りもできず、

5時前になってようやく出発です。

 

浜田市役所前を通り、結構な大通りを進みます。

この辺りは歩道も整備されていて、

これだったらもっと暗いうちに出発できたなと感じます。

 

25日目の10km地点:7時00分

ゆうひラインを進んで行きます。

ここまで1km12分ペースで来れています。

一晩寝たことで足の方もなんとか回復できた模様。

 

25日目の29km地点:11時00分

益田市に入ります。

 

25日目の31km地点:11時24分

日本海が見えます。

ここからは益田市の中心部を通り、津和野に向かう峠へと向かいます。

秋田で出会ってから長い間苦楽を共にしてきた日本海とも

とうとうここでお別れ。

今大会では晴れ間はほとんどなく、光り輝く海も綺麗な夕陽も

ほとんど見れず仕舞い。

次に会うときにはお互い笑顔で会いましょう。

f:id:ichiashi:20221126064658j:image

 

 

25日目の43km地点:13時42分

CP33.市街・中吉田交差点(1395.7km)」(島根県益田市)に到着。

 

益田駅近くの跨線橋を渡り、栄町交差点に。

ここを左折すると益田駅へ。

右折すると津和野町方面へ。

当然右折です。

 

進んで行くと先ほどまでの市街地とは打って変わって

のどかな田舎道になります。

ここから先は津和野町、そして山口市に向かって続く

およそ80kmに渡る長い長い峠道。

 

青森をスタートして以来数々の峠を越えてきましたが、

その度に苦戦してきました。

これまでのことを思い返すと、この先に進むのが怖くなります。

しかしここを通らずして下関には辿り着けません。

 

覚悟を決めて先に進みます。

 

 

25日目の53km地点:15時45分

石見横田駅前を通り過ぎます。

ここからいよいよ寂れた道になります。

 

そしてここでついにあのハプニングが。

トイレ問題発生です。(大のほう。)

今大会ここまで奇跡的にトイレ問題には遭遇しなかったのですが、

よりによってこのタイミングで襲い掛かってきました。

それほど切羽詰まったものではないですが、

それでも可及的速やかに対処したいところ。

 

進みながら地図を見てタイミングを図ります。

しかし残念そこは峠道。

あいにくコンビニはしばらくありません。

 

まず浮かんだ候補は「東青原駅」。

しかしコースから少し外れて遠回りしなければなりません。

しかも駅と言えどもトイレがある保証もなし。

ここは次の青原駅に賭け、東青原駅は見送ります。

 

25日目の60km地点:17時15分

青原駅手前まで来ました。

ここまで国道9号を進んできましたが、

ここから先は安全のため大会ルールにより

9号沿いのわき道を進むことになります。

 

高津川に架かる橋を渡って青原駅に行くのですが、

なんと橋が建て替え工事中ということで、

今来た道を少し戻って別の橋を渡るようにと

警備員の方に言われます。

『だったら先に言ってよ~。』と思いながら引き返します。

そしてその際、青原駅について尋ねると、

『あの川の向こうのオレンジ色の屋根の建物がそうだよ。』

と警備員の方。

助かりました。あれならトイレもありそうです。

 

橋を渡り、「青原駅」に来ました。

しかし教えられたオレンジ色の建物の様子が何か違います。

駅舎ではなく小さな公民館のような感じ。

ドアには鍵がかかっているのか開きません。

不思議に思っていると、不意に視線を感じます。

近くの住民が(不審そうに)こちらを見ている様子。

 

これは不審者と思われかねません。

そそくさとその建物から離れて先に進むことに。

しかしさっきの警備員の方。

あんなに自信たっぷりに教えてくれたのに、

一体どういうことなのか。

私が建物を間違えたのか。しかし他にそれらしき建物はありません。

『わけがわからないよ。』

とにかく先に進みます。

 

さて困りましたトイレ問題

残りの候補は国道9号の道の駅「シルクウェイにちはら」。

ここから直線距離ではすぐ近く。

しかしここから先ほどの橋までまた戻って行かなければなりません。

しかもその国道9号はルール上は通行禁止のため、

トイレの後にさらにまた再度ここまで周って来なければならないことに。

 

ならばいっそコース通り進んで「日原駅」を目指すか。

ここは勝負です。ここから7km先の日原駅に向かいます。

途中には分かれ道が複数あるところも。

主催者から送られてきていた迂回ルートの紙の地図を握りしめながら、

道を間違えないように進みます。

 

高津川沿いの道に出ます。

晴れていればのどかで綺麗な景色なのでしょうが、

あいにくの曇天模様に段々切羽詰まってきている状況。

当然疲労もあります。しかも色んな理由で現在走れません!

(足ではなくあっちの理由です。察してください。)

集中して進みます。

 

25日目の68km地点:18時35分

見えました!日原駅です!!

でもまだ安心はできません。

果たしてトイレはあるのか?

無かったらその時はTHE END.

お終いデス。

 

着きました。大きな建物に大きな扉。

これは大丈夫でしょう。

中に入ると広い待合室も。

そしてトイレ!!

やりました。賭けに勝ちました。

 

さて、落ち着いたところで

もう一つの本来の勝負。

今日の行先問題

 

体力的にはもう少し先まで進めますが、

時刻はすでに19時近く。

今はまだ明るいですが間もなく暗くなります。

一つ先の「青野山駅」までは約7km。1時間30分ほど。

二つ先の宿を予約してある「津和野駅」までは約10km。2時間ちょっと。

 

津和野駅まで行きたいところですが、

この先2時間、峠道を暗い中を進むのは安全上気が引けます。

 

今日は電車で津和野駅まで移動して、

明日またここ日原駅まで戻ってきて再スタートでもいいのですが、

(ルール上OKです。)

問題が一つ。

それは明日の始発の時間が遅く、

出発が7時になってしまうということ。

これは朝型の私には大問題。

しかも残りはあと2日。

早く出発してできるだけ先に進みたいところ。

 

今日この後、暗い中を2時間10km先の津和野駅まで進むか。

今日はここまでにして、明日7時にここ日原駅から再スタートするか。

 

悩みます。

今はまだ明るいだけに。

体力は残っているだけに。

残り2日のことを考えれば

今日のうちに津和野駅まで進みたい。

 

しかし悲しいかな。

手持ちの夜間装備はハンドライト一つと小っちゃい反射材一つのみ。

まだ足を怪我する前、日中にできるだけ走って進むために

新潟県柏崎で軽量化のため予備のライト等は置いてきてしまっていたのでした。

 

暗い峠道を今の装備で進むのはやはり危険です。

 

先に進むのは諦め、今日はここまでにします。

電車がくるのを待って、

(待合室が広くてきれいで助かりました。)

2つ先の津和野駅まで電車で移動します。

 

こんなことなら今朝2時間早く起きて3時に出発していれば

津和野駅まで行けたのに、と思うものの、

もはや後の祭りです。

 

津和野駅に到着。

駅から500mほど離れたローソンで晩御飯を購入。

しばらくコンビニ続き。本当はスーパーで買い物をしたいのですが。

宿に到着。部屋に入ります。

するとこの宿、室内にお茶等がありません。

ロビーのウォーターサーバーを利用しなければならないらしい。

部屋から出る気力はもうありません。

コンビニ弁当と手持ちのわずかな飲料だけでわびしく過ごします。

 

そんな状態でブログを更新。

ichiashi.hatenablog.com

 

最後まで中々思うように進めませんが、

泣いても笑っても残りあと2日です。

 

 

【本日の走行ルート(実績)】

島根県浜田市益田市~津和野町(67.97km)

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【走行記録(ガーミンコネクト)】

「25日目(2021年5月18日)浜田市~津和野町」

 天候  :曇り

 気温  :最高30℃、最低23℃ (腕時計で計測)

 出発時刻:04時52分

 到着時刻:18時35分

 走行距離:67.97km

 走行時間:13時間43分17秒

 ペース :キロ12分07秒

 累積高度:735m 

 ガーミンコネクト 走行データ:

https://connect.garmin.com/modern/activity/6800071436


f:id:ichiashi:20221126064702p:image
f:id:ichiashi:20221126064655j:image

 

【コース紹介(Relive動画)】

www.youtube.com

 

【攻略ポイント・反省点など】 

この日の朝の出発が遅くなったのは痛恨でした。

この日のうちに津和野駅まで行けていたら

残り2日間が楽になっていたのですが。

 

ということでルール上、宿泊のため等で電車移動もできるのですが、

電車時間の兼ね合いで使い方が難しいんですよね。

上手く利用すれば逆に楽に進むこともできると思います。

 

そして「駅」

トイレ、待合室等を期待して駅に着いたら

吹きっさらしのホームしかなかった・・・

なんてことが度々ありました。

(そのときの絶望感、淋しさと言ったらもう…)

コンビニ等がしばらく無い区間の駅は、

万が一に備え事前に調べておくといいでしょう。

 

【各選手のチェックポイント到達状況】

※25日目(2021年5月18日 23時59分時点)

「GOAL.下関駅前」1549.5km(山口県下関市

1.No.11 林原選手  5月  8日 19時17分

2.No.2   倉井選手  5月10日 15時54分

3.No.15 濱田選手  5月11日 21時27分

4.No.7   竹内選手  5月12日   5時08分

5.No.9   奏選手      5月12日 22時25分

6.No.5   高品選手   5月13日 15時28分

7.No.6   武井選手   5月14日 16時20分

8.No.3   小島選手   5月14日 17時27分

9.No.13 松本選手   5月15日 14時4分

10.No.10 野田選手  5月16日  7時30分

 

「CP34.野坂トンネル入口 」1433.9km(島根・山口県境)

11.No.8   中畑選手  16時43分

「CP33.市街・中吉田交差点 」1395.7km(島根県益田市

12.No.1   いちあし選手  13時42分

 

「CP14.境橋」608.9km(新潟・富山県境)

13.No.12 原選手      14時09分(5月3日)※途中棄権

「CP5.市街・山王十字路交差点」179.7km(秋田県秋田市

14.No.14 吉澤選手  21時21分(4月25日)※途中棄権

 

 

No.8 中畑選手とNo.1 いちあし選手。

その差はわずかおよそ38km!!

 

 

選手紹介はこちら↓

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【次回予告】

久しぶりの快晴。
綺麗な景色に綺麗な街並み。
長らく続いたホテル住まいもとうとう最後。
ああ、楽しかったな。

 

次回 本州縦断フットレースSPECIAL 26日目

『(残り2日)ついに山口県入り!充実の最終日前夜。』

 

 

ここまでの完走記はこちらから↓

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『(残り4日)歩道の無い恐怖の国道9号。そしてとうとう制限時間が。』本州縦断フットレースSPECIAL 24日目★20210517

 

前回の記事はこちら↓

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世界最長のマラソン大会(1ステージレース)
『本州縦断・青森~下関1550kmフットレース2021〈SPECIAL〉一斉スタート』

大会24日目(2021年5月17日)

【本日の走行ルート(予定)】

(大会スタート前の予定)

山口(山口県山口市) 5:00-下関(山口県下関市)19:00     73km

(スケジュール変更後の予定)

大田市駅(島根県大田市) 5:30-浜田駅(島根県浜田市)17:30    60km

(大会コースマップより抜粋)

 

【道中記】

本日の目的地は約60km先の浜田駅

距離的にはもう少し先まで行きたいところですが、

浜田駅を過ぎてしまうと泊まるところが無いため、

そこまでとします。

ここ数日の調子であれば12時間ほどで着けると予想し、

5時30分出発、17時30分到着の予定。

今日は早めに終わらせ明日に備える算段です。

 

予定より少し早く出発。外は雨です。

 

24日目の2km地点:5時51分

CP31. 和江港入口交差点(1297.3km)」(島根県大田市)に到着。

 

昨日の出雲市からここ大田市駅までは結構広めな歩道があり、

ここまで安心して進めていたものの、

大田市駅を過ぎると道が細くなります。

そして次々と現れるトンネル。

もちろんトンネル内には歩道はありません!

トンネルの壁にへばりつくように進む私のすぐ横を

車が通過していきます。

大型トラックが来た時には、万が一にも転ぶと大変なので、

立ち止まり通り過ぎるのを待ってから進みます。

 

これが中々、というかかなり大変。

一定のペースで進めず、しかも度々立ち止まるためタイムロスが発生。

しかもこの日は雨。

トンネル内では濡れないのは助かるのですが、

トンネルに入る前に傘を折り畳み、

トンネルを抜けるとまた傘をさすの繰り返し。

ここでもタイムロスが。

 

一つひとつのトンネルは短いため、

車が来ないタイミングで駆け抜けてしまえば

なんてことはないのですが、

残念ながら今の私の左足ではそんなに度々は走れません。

 

トンネル内では必ずと言っていいほど車が現れ、

その度に思うように進めなくなる私。

 

想定していた時間よりも少しずつ少しずつ遅れていきます。

 

 

24日目の30km地点:12時00分

江津市に入ります。

少し長めの浅利トンネルを抜け、市街地に出ます。

 

24日目の42km地点:14時10分

江の川を渡り、

CP32.江津駅前(1335.6km)」(島根県江津市)に到着。

 

ここら辺はしばらく市街地。やはり安心します。

 

24日目の52km地点:16時10分

浜田市に入ります。

今度は山の合間の曲がりくねったアップダウンのある道を進んで行きます。

下府川を越えて、もう少しでそろそろ本日の目的地。

そう思ったときになんとアクシデントが。

 

左足首の肉離れのため、足先を着けず踵だけを着けるようにして

ここまでずっと進んできていたのですが、

ここで足先を着けて蹴るような感じで動いてしまい、

左足首に激痛が走ります。

 

少しずつ少しずつ回復し、瞬間的にであれば

なんとか走れるようにまでなった左足をここで再度痛めてしまいます。

走ることはおろか、早く歩くことも難しくなります。

1km進むのに14分以上かかってしまいます。

 

これは一大事です。

今日の目的地はもうすぐそこなのでそれはいいのですが、

残り3日となった明日以降のスケジュールが厳しいものに。

見えてきたはずの下関が遠くなります。

 

ショックに打ちのめされ、がっくりしながら進む私。

 

 

24日目の62km地点:18時43分

トンネルとアップダウンに苦戦し、

左足の肉離れが悪化したこともあって、

予定より1時間以上遅れて浜田駅前へ。

近くのセブンイレブンで晩御飯を購入します。

 

24日目の62km地点:19時04分

東横インに到着。

この日は一枚も写真を撮っていなかったことに気付き、

部屋から撮影。

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さて本日は2021年5月17日(月)。

今日の22時が本州縦断フットレースSPECIALの制限時間

スタートして564時間、23日半が経過します。

 

私が時間内に進めたのは、ここ

島根県浜田市浜田駅前までとなりました。

 

現在まだゴールに向かっているのは私とNo.8 中畑選手のみ。

 

中畑選手は最後の22時まで進んでいるのでしょうか。

 

私も時間最後まで進んだ方がいいのかなと少し思うものの、

休暇中に下関まで行くことを考えたら

今はここで一晩休み、明日に備えることの方が大切。


さて、明日以降のスケジュールを考え直さなくてはいけません。

 

考えているうちに何度も寝落ち。

少しして目が覚めて、また計画を立てる。

 

そんなことを繰り返して時間が過ぎていきます。

 

ここでブログを更新。

ichiashi.hatenablog.com

 

休暇は残り3。さてどう進むか。

 

【本日の走行ルート(実績)】

島根県大田市江津市浜田市(62.00km)

f:id:ichiashi:20221125062342j:image

 

【走行記録(ガーミンコネクト)】

「24日目(2021年5月17日)大田市浜田市

 天候  :雨のち曇り

 気温  :最高30℃、最低22℃ (腕時計で計測)

 出発時刻:05時23分

 到着時刻:18時43分

 走行距離:62.00km

 走行時間:13時間20分07秒

 ペース :キロ12分54秒

 累積高度:602m 

 ガーミンコネクト 走行データ:

https://connect.garmin.com/modern/activity/6794144335

 

f:id:ichiashi:20221125061642p:image

f:id:ichiashi:20221125061635j:image

 

【コース紹介(Relive動画)】

www.youtube.com

 

【攻略ポイント・反省点など】 

この区間は狭いトンネルと細かいアップダウンの繰り返し。

歩道がない箇所も多いため、特に夜間は注意が必要です。

 

【各選手のチェックポイント到達状況】

※24日目(2021年5月17日 23時59分時点)

「GOAL.下関駅前」1549.5km(山口県下関市

1.No.11 林原選手  5月  8日 19時17分

2.No.2   倉井選手  5月10日 15時54分

3.No.15 濱田選手  5月11日 21時27分

4.No.7   竹内選手  5月12日   5時08分

5.No.9   奏選手      5月12日 22時25分

6.No.5   高品選手   5月13日 15時28分

7.No.6   武井選手   5月14日 16時20分

8.No.3   小島選手   5月14日 17時27分

9.No.13 松本選手   5月15日 14時4分

10.No.10 野田選手  5月16日  7時30分

 

「CP33.市街・中吉田交差点 」1395.7km(島根県益田市

11.No.8   中畑選手  21時41分

「CP32.江津駅前」1335.6km(島根県江津市

12.No.1   いちあし選手  14時10分

 

「CP14.境橋」608.9km(新潟・富山県境)

13.No.12 原選手      14時09分(5月3日)※途中棄権

「CP5.市街・山王十字路交差点」179.7km(秋田県秋田市

14.No.14 吉澤選手  21時21分(4月25日)※途中棄権

 

 

No.8 中畑選手とNo.1 いちあし選手。

チェックポイント上では60km差。

しかし私は浜田駅まで来ているため、

この日の夜時点でその差はわずか40km!!

 

 

選手紹介はこちら↓

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【次回予告】

ここにきて悪化してしまった左足。
休暇は残り3日。
残す距離は約200km。
さて、どうやって下関まで行く?

 

次回 本州縦断フットレースSPECIAL 25日目

『(残り3日)最後の難関!日本海から瀬戸内海への峠越え。』

 

 

ここまでの完走記はこちらから↓

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『(残り5日)下関まであと282km。まだ282km。』本州縦断フットレースSPECIAL 23日目★20210516

 

前回の記事はこちら↓

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世界最長のマラソン大会(1ステージレース)
『本州縦断・青森~下関1550kmフットレース2021〈SPECIAL〉一斉スタート』

大会23日目(2021年5月16日)

【本日の走行ルート(予定)】

(大会スタート前の予定)

益田(島根県益田市) 4:00-山口(山口県山口市)20:00     88km

(スケジュール変更後の予定)

松江駅(島根県松江市) 5:00-大田市駅(島根県大田市)20:00    70km

(大会コースマップより抜粋)

 

【道中記】

本日の目的地は約70km先の大田市

ここ数日は1km12分ペースで進めている。時速5km。

10時間で50km。70kmであれば順調にいって14時間かかる計算。

5時に出発すれば19時過ぎ。なんとか暗くなる前に着けそうということで、

この日は5時出発。

外に出ると辺りはまだ薄暗いです。

 

大会前に、ここでは松江城に立ち寄りたいと思っていました。

3、4km遠回りすれば外観ぐらいは観れるはずなのですが、

残念ながらもうそんな余裕もありません。

目的地に向かって真っすぐ進みます。

 

出発早々、右足のマメと踵のひび割れが猛烈に痛みます。

我慢できない痛さだったため、急遽お店の前のベンチをお借りして

シューズをウエーブライダーからGT-1000に履き替えます。

 

23日目の1km地点:5時15分

宍道湖夕日スポットなる場所に到着。

目の前に広がる宍道湖だったが、あいにくの曇り空のためどうも今ひとつ。

 

そしてさっき履き替えたばかりのシューズ。

GT-1000だと今度は左足スネの筋が痛みます。

しかしウエーブライダーに戻すと右足のマメと踵のひび割れが。

さてどちらのシューズにするか。

 

悩んだ結果、

左足はウエーブライダー。

右足はGT-1000。

この左右不揃い体制で進むことにします。

 

 

23日目の16km地点:8時23分

宍道湖沿いをずっと進んで来ましたが、

ここでその宍道湖ともお別れ。

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23日目の21km地点:9時30分

出雲市に入ります。

進行方向右手には出雲大社があるであろう場所が見えます。

出雲大社も、大会前にはぜひ行ってみたいと思っていたのですが、

やはりそれも叶いません。

またいつの日か。

 

 

23日目の35km地点:11時50分

ついに出ました。

「下関 282km」

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青森駅前をスタートして23日目。

ようやく下関までの距離を示す道路標識が現れました。

 

『下関まであと282km。』

 

下関は確実に近づいてきています。

 

しかしこの大会の制限時間は明日の夜。

 

『下関までまだ282km。』

 

前々からわかってはいたことですが、

残り時間をどう頑張ったところで

やはり間に合いません。

 

 

23日目の50km地点:15時39分
地図を見た感じでは、

小田駅を過ぎて大田駅に向かうところから登りになると思っていたのですが、

意外にも小田駅に向かう段階で結構な登り坂が続きます。

 

小田駅手前の道の駅キララ多伎で海沿いに出ます。

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23日目の56km地点:16時10分

大田市に入ります。

ここからは山あいの道を進みます。

 

23日目の69km地点:18時30分

大田市駅に到着。

地図を見たところでは駅前にショッピングセンターらしきものがある感じでしたが、

残念ながら違ったもよう。

仕方なくローソンで晩御飯を購入。

駅から南側に少し離れたところにある宿に到着です。

 

いつものようにご飯を食べながらブログを更新。

ichiashi.hatenablog.com

 

明日の準備をして本日は終了です。

 

【本日の走行ルート(実績)】

島根県松江市出雲市大田市(69.96km)

f:id:ichiashi:20221123204530j:image

 

【走行記録(ガーミンコネクト)】

「23日目(2021年5月16日)松江市大田市

 天候  :曇り

 気温  :最高31℃、最低25℃ (腕時計で計測)

 出発時刻:04時56分

 到着時刻:19時03分

 走行距離:69.96km

 走行時間:14時間07分49秒

 ペース :キロ12分07秒

 累積高度:553m 

 ガーミンコネクト 走行データ:

https://connect.garmin.com/modern/activity/6788453678

 

f:id:ichiashi:20221123204456p:image

f:id:ichiashi:20221123204449j:image

 

【コース紹介(Relive動画)】

www.youtube.com

 

【攻略ポイント・反省点など】 

宍道湖沿いの通りは歩道が無いので気を付けて進みましょう。

出雲を過ぎると登り道となり、小田駅から大田市駅にかけて

中々のアップダウンが続きます。

 

【各選手のチェックポイント到達状況】

※23日目(2021年5月16日 23時59分時点)

「GOAL.下関駅前」1549.5km(山口県下関市

1.No.11 林原選手  5月  8日 19時17分

2.No.2   倉井選手  5月10日 15時54分

3.No.15 濱田選手  5月11日 21時27分

4.No.7   竹内選手  5月12日   5時08分

5.No.9   奏選手      5月12日 22時25分

6.No.5   高品選手   5月13日 15時28分

7.No.6   武井選手   5月14日 16時20分

8.No.3   小島選手   5月14日 17時27分

9.No.13 松本選手   5月15日 14時4分

10.No.10 野田選手  7時30分

 

「CP32.江津駅前」1335.6km(島根県江津市

11.No.8   中畑選手  20時42分

「CP30.市街・西津田交差点」1231.3km(島根県松江市

12.No.1   いちあし選手  19時27分(5月15日)

 

「CP14.境橋」608.9km(新潟・富山県境)

13.No.12 原選手      14時09分(5月3日)※途中棄権

「CP5.市街・山王十字路交差点」179.7km(秋田県秋田市

14.No.14 吉澤選手  21時21分(4月25日)※途中棄権

 

No.10 野田選手、下関駅にゴール!!

10位 おめでとうございます!

記録:525時間30分46秒

 

 

No.8 中畑選手とNo.1 いちあし選手。

チェックポイント上では104km差。

しかし私は次のチェックポイントのすぐ手前まで来ているため、

この日の夜時点でその差はわずか38km!!

 

 

選手紹介はこちら↓

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【次回予告】

鳥取から出雲まで続いた平坦な道は何処へ。
連続するトンネルとアップダウン。
そして歩道の無い道が通る者を恐怖へと誘う。

 

次回 本州縦断フットレースSPECIAL 24日目

『(残り4日)歩道の無い恐怖の国道9号。そしてとうとう制限時間が。』

 

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ここまでの完走記はこちらから↓

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『(残り6日)つよがりのブログ。』本州縦断フットレースSPECIAL 22日目★20210515

 

前回の記事はこちら↓

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世界最長のマラソン大会(1ステージレース)
『本州縦断・青森~下関1550kmフットレース2021〈SPECIAL〉一斉スタート』

大会22日目(2021年5月15日)

【本日の走行ルート(予定)】

(大会スタート前の予定)

江津(島根県江津市) 5:00-益田(島根県益田市)15:00     62km

(スケジュール変更後の予定)

浦安駅(鳥取県琴浦町) 5:00-松江駅(島根県松江市)20:00    70km

(大会コースマップより抜粋)

 

【道中記】

昨日は宿に着いた時間が遅かったこともあり、

眠ったのは日付が変わってから。

当然疲れも相当溜まっていて、少しでも長く寝ていたかったのですが、

気合で4時に起きます。

今朝だけは寝坊するわけにはいきません。

寝坊してしまっては昨日あんなに必死でがんばった意味が無くなってしまうので。

 

支度をしていると窓の外が明るくなってきました。

ここから海までは目と鼻の先。

余裕があれば海に立ち寄りたいところですが

残念ながら時間的にも気持ち的にもそんな余裕はありません。

また、時間があえばこの部屋から綺麗な夕焼けも見れたのでしょうが、

それも叶わず。

せめてものという気持ちを込めて、

出発直前にホテルの窓から写真を一枚撮ります。

 

22日目の0km地点:4時50分

見えるのは東伯海岸

f:id:ichiashi:20221120203850j:image

 

5時10分、22日目のスタートです。

 

22日目の5km地点:6時19分

今日は久しぶりの快晴です。
f:id:ichiashi:20221120203840j:image

晴天のおかげか気持ちもいつになく晴ればれ。

体調も良好。

道も平らで、広い歩道がずっと続いています。

 

『これはもしかしたら走れるかも。』

 

富山の手前で左足首を肉離れして以来、

ずっと歩き通してきましたが、

ここにきてついに走る気持ちが湧いてきます。

 

左足首はまだ痛み、足先は全く動かせない状態。

そのため股関節と膝を上手く動かし、

踵だけを接地させ太ももの力で前に進みます。

 

やりました。ほんの数メートルですが走れました。

(この時の1km~8kmのラップタイム↓)

怪我した当初は1km進むのに15分かかったのですが、

ようやく10分を切る速さで進むことができました。

 

22日目の8km地点:7時1分

久しぶりに走れたことを祝して記念撮影。

f:id:ichiashi:20221120203854j:image

 

 

22日目の9km地点:7時9分

大山町(だいせんちょう)に入ります。

進行方向左手には中国地方最高峰の大山が見えます。

f:id:ichiashi:20221120203832j:image

 

 

22日目の12km地点:7時34分

進んでいると、向かい側からこちらに向かって走ってくる人がいます。

『地元のランナーかな?』と最初は思ったのですが、

その一心不乱に走る姿とただならぬ気配。

『ん?』と思いよく見ると、なんと

No.11 林原選手です!!

林原選手と言えばこれまでに本州縦断フットレースで数々の記録を打ち立てた

その名も「ミスター本州縦断」

そしてこのスペシャル大会でも見事に優勝を飾られた方。

 

そんな林原選手がなぜ今ここ鳥取にいるのか。

それはウワサで私も聞いていました。

なんでも下関にゴールした後、

そのまま折り返してまた青森に向かうという

「本州縦断往復3100km」

に挑戦されるということを。

ウワサは本当でした。

 

林原選手も私に気付きました。

しかもなんと向こうから声を掛けてくださいます!

大会初日、4月24日に青森駅をスタートしたとき以来の

久しぶりの再会です。

 

富山で怪我してしまって、ずっと歩いて進んで来たこと。

今日やっと少しだけ走れるようになったこと。

残り6日間の休暇でなんとか下関まで行きたいこと。

 

等々、これまでにあったことを話します。

こんなボロボロの私の話を聞いて下さる林原選手は

とても優しく、まるで仏のよう。

 

一緒に記念撮影。(私の口元が見苦しいため自主規制)

f:id:ichiashi:20221120175523j:image

 

別れ際に、

私の前を行くNo.8 中畑選手についての話も聞きます。

だいぶ辛そうだったとのこと。

私との差は1日ぐらいかと尋ねると、

1日も無くて半日ぐらいでは?とのこと。

 

ということで林原選手とエールを交換し、

お互いのそれそれのゴールに向かって別れたのでした。

 

 

22日目の15km地点:8時15分

雲一つない快晴のため、日差しがきつく

今大会22日目で初めて「暑さ」を感じます。

そしてここでようやく秘密兵器の登場。

それは「折り畳み傘」です。

当然これまでも雨の際には使用していたのですが、

「日傘」としての使用はここで初めて。

2019年のR8ステージで強い日差しに苦戦したため、

その対策として日傘メインのつもりで持ってきていたのですが、

ここまでまさかの悪天候続き。

ようやくその本来の役割を果たすことができました。

 

 

22日目の28km地点:10時40分

米子市に入ります。

暑さもありすっかりペースはダウン。

 

22日目の35km地点:12時00分

米子市に三方を囲まれた日吉津村(ひえづそん)を通過。

なんでも日本で4番目に小さい村だそう。

(1番小さい村は富山県舟橋村

 

22日目の36km地点:12時15分

再び米子市に入ります。

米子市の中心、米子駅方面に向かって進みます。

暑さと、今朝久しぶりに走った疲れで早くもかなりの体力を消耗。

今大会で初めて水分補給を気にします。

ここまではペットボトル1本を携帯し飲みながら進み、

途中のコンビニで補給すれば充分だったのが、

初めて飲み干してしまい、自販機が現れるのを待ちわびることに。

 

22日目の40km地点:13時05分

日中の食べ物はこれまでコンビニのおにぎりとパンがほとんどだったのですが、

おにぎりにとうとう飽きてしまい、このあたりから

なぜか突如プロテインバーに目覚めることに。

それとプロテイン入りのウイダーインゼリー。

あとはサンドウィッチ。レタスのシャキシャキ感がたまらなく美味しかったです。

 

 

22日目の42km地点:13時39分

鳥取市以来となる街中を進み、米子市役所前、

米子城跡前を通過。(ちょっとした山を越えました。)

f:id:ichiashi:20221120203844j:image

 

 

22日目の44km地点:14時11分

CP29. 鳥取島根県境(1205.1km)」に到着。

 

島根県安来市に入ります。

この先はちょっとした峠越えのよう。

天気も下り坂で夕方には雨とのこと。

道の駅「あらエッサ」で軽く身支度を整えます。

 

進んでいると、道路の電光表示でなんと明日5月16日に、

東京オリンピック聖火リレーがここを通ることを知ります。

www.city.yasugi.shimane.jp

東京オリンピックを記念して開催された

『本州縦断フットレースSPECIAL』

この大会を自分にとってのオリンピックと心に決め、

意を決して出場を決めた私。

1日違いではあるけれども、

ようやくここで2つの大会が結びついたような気がしました。

 

 

22日目の54km地点:16時15分

歩道の無い道を進み、ちょっとした峠を越え

安来駅前を通過。伯太川、吉田川を越えます。

ここで雲行きが怪しくなってきました。

雨具を着込みます。

 

飯梨川を越えます。

とうとう雨が降り始めました。

がんばって走って進みます。

 

22日目の59km地点:17時15分

松江市に入ります。

間もなく日没。暗くなる前に少しでも進むため

懸命に走って進みます。

 

ただ、走ると言っても普通の走るではありません。

左腕、左足が動かないため普通には走れないのです。

 

左足先が動かせないため、足首を固定したまま

踵だけを着くようにしてドタバタしながら進みます。

 

左腕は身体の側面から後ろ側には自分の意志で引けないため、

普通に走ろうとすると左肩から腕の部分がまるで肉の塊のように

ぶらんぶらんとぶら下がって揺れ動くようになってしまい、

バランスが全くとれません。

幸か不幸か今は雨が降っていて、

また、手先は身体の前に持ってくることができるので

肘を曲げて胸の前に左手を持ってきて、傘を持ち、

そのまま左腕が動かないようにぎゅっと力を入れて固定します。

 

こうして傘をさすことで左腕を固定し、

左脚をドタバタし全身を不細工に動かして進みます。

(54km~66kmのラップタイム。最速8分15秒!)

 

22日目の68km地点:18時45分

大橋川に突き当たります。

ありがたいことに雨は止みました。

目的地の松江駅まではもう少し。

しかし行けども行けども中々着きません。

道を間違えていないか度々スマホで現在地を確認。

だんだん建物が増えてきて駅が近いのが分かります。

 

22日目の71km地点:19時27分

CP30. 市街・西津田交差点(1231.3km)」(島根県松江市)に到着。

 

ここでスマホから今晩の宿を予約。

松江駅近辺は宿が多くあり直前での予約でも大丈夫なので助かります。

ローソンで晩御飯を購入し、すぐ近くの

松江アーバンホテルレークインに到着。

 

もう身も心もボロボロでぐったり。

 

でも部屋に入ってからもやることはたくさん。

濡れたものを乾かし、洗濯もして

ご飯を食べながら明日のルートの確認です。

途中なんどもウトウトしながら準備を進めます。

 

そしてブログ。

 

何を書こうか迷います。

 

今日のこの辛い気持ちをそのまま書いてしまおうか。

 

大会前には、美しい景色の写真をたくさん載せたり、

もっと楽しいことなどを書けたらと思っていたこのブログ。

 

しかし実際は自分の思い描いた通りにはならずに、

今のこの状況。

 

でもそんな中でも、やはり何か一つでもいいから

明るいこと、前向きなことを書き残したい。

 

せめてブログの中でだけでも。

 

そんな気持ちを込めてブログを更新。

ichiashi.hatenablog.com

 

とても長かった一日が終了です。

 

【本日の走行ルート(実績)】

鳥取県琴浦町~大山町~米子市~日吉津村~米子市島根県安来市松江市(71.71km)

f:id:ichiashi:20221120205643j:image

 

【走行記録(ガーミンコネクト)】

「22日目(2021年5月15日)琴浦町松江市

 天候  :晴れのち雨

 気温  :最高34℃、最低22℃ (腕時計で計測)

 出発時刻:05時10分

 到着時刻:19時23分

 走行距離:71.71km

 走行時間:14時間13分22秒

 ペース :キロ11分54秒

 累積高度:477m 

 ガーミンコネクト 走行データ:

https://connect.garmin.com/modern/activity/6784272122

 

f:id:ichiashi:20221120203836p:image

f:id:ichiashi:20221120203847j:image

 

【コース紹介(Relive動画)】

www.youtube.com

 

【攻略ポイント・反省点など】 

この区間も前日同様、

R9では珍しい貴重なフラットな区間

海側からの向かい風が無ければ快適に進めると思います。

道中記の中では「ちょっとした峠」と書いていますが、

ホントにちょっとしたものなので心配はいりません。

歩道は島根県安来市に入った直後に一部無い区間がありますが、

そこ以外は全部整備されていたと思います。

 

【各選手のチェックポイント到達状況】

※22日目(2021年5月15日 23時59分時点)

「GOAL.下関駅前」1549.5km(山口県下関市

1.No.11 林原選手  5月  8日 19時17分

2.No.2   倉井選手  5月10日 15時54分

3.No.15 濱田選手  5月11日 21時27分

4.No.7   竹内選手  5月12日   5時08分

5.No.9   奏選手      5月12日 22時25分

6.No.5   高品選手   5月13日 15時28分

7.No.6   武井選手   5月14日 16時20分

8.No.3   小島選手   5月14日 17時27分

9.No.13 松本選手   14時4分

 

「CP36.市街・宇部駅前交差点」1511.5km(山口県宇部市

10.No.10 野田選手  23時21分

「CP30.市街・西津田交差点」1231.3km(島根県松江市

11.No.8   中畑選手  21時24分(5月14日)

12.No.1   いちあし選手  19時27分

 

「CP14.境橋」608.9km(新潟・富山県境)

13.No.12 原選手      14時09分(5月3日)※途中棄権

「CP5.市街・山王十字路交差点」179.7km(秋田県秋田市

14.No.14 吉澤選手  21時21分(4月25日)※途中棄権

 

No.13 松本選手、下関駅にゴール!!

9位 おめでとうございます!

記録:508時間9分4秒

 

 

No.8 中畑選手とNo.1 いちあし選手。

ついにチェックポイント到達上では差は無いことに。

次のチェックポイントまで66kmなので、

最大で見積もってもその差66km!

 

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【次回予告】

青森をスタートして23日目。
ついに現れた下関までの距離を示す道路標識。
しかしそれは希望を持たせる距離であると同時に
絶望を突きつける距離でもあった。

 

次回 本州縦断フットレースSPECIAL 23日目

『(残り5日)下関まであと282km。まだ282km。』

 

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新潟シティマラソンで日本最速アナウンサー誕生!TeNYテレビ新潟 佐藤剣慎アナがサブ3!☆20221120

 

先月10月9日に開催されました

第38回 新潟シティマラソン2022

runfes-niigata.com

 

ゲストにはあの高橋尚子さんが!

Qちゃんが毎回のように参加して下さる人気のこちらの大会。

 

その新潟シティマラソンには今回、日本テレビ系列の

TeNYテレビ新潟の新人アナウンサー佐藤剣慎さん

が出場されました。

 

学生時代は長距離選手で、今でもジョギングは日々の日課という佐藤剣慎アナ。

今回が初マラソンとのこと。

出場に至った経緯についてや、

気になる目標タイムをレース前にこちらで話されています。

TeNYテレビ新潟 公式チャンネル
【挑戦】目標タイムは◯時間切り!?新人アナウンサーのフルマラソン挑戦に密着!

www.youtube.com

 

男性のフルマラソンの平均タイム4時間36分49秒

一般的には42.195kmを完走するだけでも凄いことなのですが、

こちらの佐藤剣慎アナ。

目標はなんと3時間切り!

いわゆるサブ3サブスリーです!!

「サブ3」はマラソン大会を完走した人の約3.42

極々限られた人のみが到達できる領域。

 

これは大きく出ました佐藤剣慎アナ。

ここまでの経歴が気になるところですが、

なんでも陸上を始めたのは高校生のときで、

大学時代は陸上部が無かったので趣味で走っていたとのこと。

 

箱根駅伝や全国レベルの大会に出場していたというわけでは

どうやらなさそう

となると「サブ3」なんて大見栄はって大丈夫か?

と一瞬心配に思ったのですが、

その後の練習メニューを見て納得です。

 

平日仕事終わりに

2000m3本のインターバル走。

ペースは1km3分15秒20秒

 

これは完全にガチのランナーです。

そもそも普通は1km3分15秒のペースでなんて走れませんから。

 

ということで

『当日は楽しんで走りたい。』

と語った佐藤剣慎アナ。

 

果たしてその結果はどうなったのか?

レース当日の模様がこちらの動画です。

TeNYテレビ新潟 公式チャンネル

【挑戦】目標の3時間切りなるか!?新人アナウンサーのフルマラソン挑戦に密着!

www.youtube.com

 

皆さん、動画はご覧になられました?

結果はなんと、

記録:2時間44分14秒

順位:総合22位・29歳以下4位

 

すごい!!速い!速すぎる!!!

 
 
 
 
 
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さてここで気になるのが、では

日本で一番速いアナウンサーは誰なのか?

ということ。

 

ネットで検索して調べてみました。

すると見つかったのがこちらの方々。

 

大川敦子さん(名古屋テレビ放送(メ〜テレ))

記録:2時間54分48秒(2008年防府読売マラソン)

ja.wikipedia.org

 

山中真さん(MBS毎日放送)

記録:2時間56分4秒(2014年大阪マラソン)

www.sponichi.co.jp

 

伊藤大海さん(日本テレビ)

記録:2時間53分50秒(2017年愛媛マラソン)

twitter.com

 

重盛赳男さん(NBS長野放送)

記録:2時間52分52秒(2020年別府大分毎日マラソン)

 
 
 
 
 
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私が調べた限り、速いタイムとなると以上。

ということで、

マラソン日本最速アナウンサー

TeNYテレビ新潟 佐藤剣慎アナとさせて頂きます!

 


また同大会にはBSN新潟放送大塩綾子アナウンサーも出場。

走りながらの実況にインタビューとこちらも大奮闘。

速さ、記録にかかわらず、一生懸命走ることは素晴らしいなと改めて思わされました。

www.youtube.com

 
 
 
 
 
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新潟シティマラソン、私も一度出場してみたいです!

 

 

2023年佐藤剣慎アナが2時間40分切りに挑戦!

ichiashi.hatenablog.com

 

 

新潟県では色々なマラソン大会が開催されています。

櫛形山脈を走る『櫛形ウインドトレイル

ichiashi.hatenablog.com

 

東京から新潟まで513km走る『川の道フットレース

ichiashi.hatenablog.com

 

青森から下関まで1550km走る『本州縦断フットレース

ichiashi.hatenablog.com

 

佐渡国際トライアスロン』もあります。

ichiashi.hatenablog.com

ichiashi.hatenablog.com

 

青学 岸本大紀 横田俊吾 ”山の妖精”山本唯翔が地元に凱旋!

新潟ハーフマラソン2023

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常識を覆す筋肉集団!いわきFCの"フィジカル革命"『フットブレイン』☆20221119

 

さて今回は久しぶりにサッカーの話題を。

といっても間もなく開幕するワールドカップの話ではなく

Jリーグ

それもJ3の話です。

今月11月6日に開催されたJ3・第32節で

いわきFC

鹿児島ユナイテッドFCに勝利し、

J3優勝、そしてJ2への昇格を決めました。

 

驚くのがその昇格の速さ

news.yahoo.co.jp

いわきは2013年に福島県社会人サッカーリーグに参入。

7度の優勝を収めてリーグを駆け上がり、

県リーグ参入から僅か10年でJ2への切符を手にした。

いわきFC 年度別成績 】

2013年 - 福島県3部参入(2位)
2014年 - 福島県3部(3位)
2015年 - 福島県3部(優勝)
2016年 - 福島県2部(優勝)
2017年 - 福島県1部(優勝)
2018年 - 東北2部(優勝)
2019年 - 東北1部(優勝)
2020年 - JFL(7位)
2021年 - JFL(優勝)
2022年 - J3(優勝)

 

チーム立ち上げ3年目で一番下のカテゴリーである

福島県3部で優勝すると、そこから毎年のように優勝、昇格を繰り返し

わずか10年でJ2への昇格を掴み取りました。

 

その圧倒的な強さはどこから来ているのか。

今シーズン開幕直前3月5日にテレビ東京で放送された

『FOOT×BRAIN(フットブレイン)』

いわきFCの特集が組まれていたので、

今回改めてその内容をまとめてみました。

www.tv-tokyo.co.jp

 

番組ではJ3注目のチームとしていわきFCを紹介。

破竹の勢いでJリーグに昇格してきたその秘訣が

鍛えこまれた筋肉

そこには日本サッカー界にはなかった

最新テクノロジーを組み込んだフィジカル革命が。

 

しかしサッカーにラガーマンばりの筋肉は必要なのか?

フィジカル軍団が日本サッカー界の未来を変える⁉

常識を超えた"フィジカル革命"に迫る!

 

ということで

いわきスポーツクラブ代表の大倉智さんが番組に出演。

いわきFCを運営していく上で大切なテーマとして

『日本のフィジカルスタンダードを変える』

を挙げました。

 

日本の一般的なクラブは

技術面の練習が多く、筋トレは自主練。

しかしいわきFCの場合、

1日3時間を週4日、チームで選手全員筋トレを行うとのこと。

 

ただここである疑問が。それは

筋肉をつけすぎるとスピードが落ちる?

というもの。

 

これに対しいわきFCチームドクターは

「ボディービルダーは見せる為の筋肉を鍛えているが、

そういう筋トレをする訳ではない。

機能的な筋肉をつける中で、

どのような筋トレをどのような負荷をかけてやるか。

パワーだけでなく俊敏性とか、筋肉の発揮を強くするトレーニングを

組み合わせることで全体のバランスを上げられる。」

と説明。

 

ある選手の実例として、

骨格筋量、体重は増えたが体脂肪率は減り、

10m走、50m走の記録が伸びていることを紹介。

 

大倉智さんも「7年間に渡りデータを取っているが、

スピードが落ちるということはない。」

と断言。

「自分がやればやるほど数字が良くなっていく。

それがピッチ上にも私生活にも影響してくる。

それが7年間やり続けて一番感じること。」

と語られました。

 

 

またもう一つの疑問として、

筋トレ=身長が伸びにくくなる?

というものが。

これに対しては、いわきFCチームドクターは

「筋肉は骨についているので、成長が盛んな時期は

骨の伸びるスピード、筋肉が伸びるスピード、神経の発達が

アンバランスになってしまう。

骨だけが伸びて筋肉がついてこないと、

筋肉と骨の接合部で強い力が加わって骨の成長が抑えられたり

痛みの出る骨端症になったりすることもある。」

 

ということで

筋トレを開始するのは成長期を終えてから。

目安として、

男性は15歳~16歳

女性は12歳~13歳

ぐらいに始めるのが良い。

いわきFCユースでも16歳以上からウエイトを。

16歳未満は自重を支えるトレーニングを行っているとのこと。

 

 

さらにいわきFCのフィジカル革命で欠かせないのが

最新テクノロジー』。

選手一人ひとりの遺伝子を検査し、

それぞれの特性に分かれて筋トレを行っているとのこと。

遺伝子のタイプは3つ。

RR(瞬発力タイプ)⇒負荷「重」:回数「少」

RX(中間タイプ)

XX(持久力タイプ)⇒負荷「軽」:回数「多」

各自が遺伝子検査による効率のいい筋トレで

フィジカルアップに取り組んでいるそう。

 

またメディカルケアにも重点を。

体力測定は毎週末行い、選手の疲労度をチェック。

血液検査では栄養バランスを確認し、必要であれば栄養士からの指導も。

 

さらには今シーズンからの新たな取り組みとして、

スプリントコーチ「秋本真吾」さんを採用。

効率よく身につけた筋肉を効率よく使うことが目的だそう。

 

最後は「是非スタジアムに足を運んでほしい。」

との大倉智さんからのお話でした。

 

「遺伝子検査」・「陸上コーチ招聘」

についてはこちらの記事にも。

news.ntv.co.jp

 

私がいわきFCを始めて知ったのが今から5年前の2017年。

まだ福島県1部だったときです。

2年前にその時のことを書いた記事がコチラ↓

ichiashi.hatenablog.com

 

そこからあっという間に来シーズンもうJ2なんですね。

すごいものです。

いわきFCの今後にもますます注目です。

 

いわきFCに影響され過ぎて、

自分も思わず遺伝子検査してしまった記事がコチラ↓

ichiashi.hatenablog.com

 

ichiashi.hatenablog.com

 

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鬼役の新谷仁美が快走!第37回 東日本女子駅伝は関根花観さんなど豪華ゲストが生配信に出演☆20221113

 

本日11月13日に開催されました

『第37回 東日本女子駅伝』

www.fukushima-tv.co.jp

 

東日本18都道県の中学生から社会人までの女性ランナーが

晩秋の福島路を駆け抜けるこの大会。

(余談ですがこの『晩秋の福島路』のフレーズが私は大好きなんです。

駅伝中継独特ですよね。他に『秋の伊勢路』、『新春の箱根路』も。

あとは箱根駅伝の中継で年に一度だけ耳にする『権太坂』ね。)

 


1985年にスタートし今年で37回目ということで、

これまでにそうそうたる選手が出場しています。

 


昨年はあの不破聖衣来選手が出場し、

アンカー区間で大逆転の激走!!

ichiashi.hatenablog.com

 

 

今年の注目の若手選手と言えば

宮城県チームの米澤奈々香選手(名城大 1年)

レース序盤から先頭にピッタリつけて2番手をキープ。

これは最後にスパートか?

と思われたものの、

その米澤選手を置き去りにしてぶっちぎりのトップに立ったのが

群馬県チームの岡本春美選手(ヤマダホールディングス)

2年連続での1区区間賞!!

この「2年連続での1区区間賞」は

東京チームで活躍した関根花観さん以来!

 

とここで、

な、なんと偶然にも

YouTube生配信にその関根花観さんがゲスト出演!

 

当時の話から今大会の注目ポイントまで色々とお話くださりました。

 

そう、今回はこのテレビ中継と同時に

福テレ公式チャンネルで生配信された番組に、

これまでに東日本女子駅伝に出場された

懐かしのあの方が多数出演されました!

 

あの名城大学などで活躍された玉城かんなさんも!!

4年前のこの大会で新谷仁美選手にぶち抜かれた時の裏話などを話されていました。

 

さて今大会ではその新谷仁美選手。

レース前には役となって前を走る選手を追いかけるとの

「鬼ごっこ」宣言をしていましたが、

その宣言通り60秒差を見事に逆転しての優勝となりました。

www.nikkansports.com

 

福テレ公式チャンネル

東日本女子駅伝 第37回大会(ダイジェスト映像)

www.youtube.com

 

今大会は選手の活躍ももちろんよかったのですが、

やっぱり田母神一喜選手、西村菜那子さんをゲストに迎えての

YouTube生配信が面白かったです。

 

西村菜那子さんが福島テレビの新人さんに傘をささせて立たせるという

炎上案件もありました。(※演出です)

 

配信の最後にはあの女子陸上界のパイオニア。

詳しすぎる解説でおなじみ増田明美さんが

スタジオに乱入!!

関根花観さんとクロストークを繰り広げるという

謎展開!!

あの話にも触れてくれました。

 

というわけでテレビ中継では選手の素晴らしい活躍を。

生配信では楽しい裏話も聞けた、とてもいい大会でした。

また来年も楽しみにしています!

 

ichiashi.hatenablog.com

 

『(残り7日)あと1日、会社を休むことができたなら。』本州縦断フットレースSPECIAL 21日目★20210514

 

前回の記事はこちら↓

ichiashi.hatenablog.com

 

世界最長のマラソン大会(1ステージレース)
『本州縦断・青森~下関1550kmフットレース2021〈SPECIAL〉一斉スタート』

大会21日目(2021年5月14日)

【本日の走行ルート(予定)】

(大会スタート前の予定)

江南(島根県出雲市) 6:00-江津(島根県江津市)17:00     65km

(スケジュール変更後の予定)

新温泉町(兵庫県新温泉町) 4:30-浦安駅(鳥取県琴浦町)23:00    90km

(大会コースマップより抜粋)

 

【道中記】

本日の目的地は90km先鳥取県琴浦町

昨日予定通り進めなかったため、その分を挽回しなければなりません。

ということで外はまだ真っ暗な中、4時に起床。

支度をし4時30分過ぎに出発です。

目的地の予定到着時間が23時ということで

本当はもっと早く出発したかったぐらいなのですが、

この辺りは山間部でこの先も歩道がないことが予想されるため、

安全のため薄っすら明るくなる時間ぎりぎりまで待っての出発でした。

 

宿を出発してしばらくは歩道もあったのですが、

やはり程なくして歩道がなくなり、車に気を付けながら進みます。

 

21日目の8km地点:6時04分

CP27.蒲生トンネル入口(1084.1km)」(兵庫・鳥取県境)に到着。

 

ここからは下り。

1.8kmほどの長いトンネルを抜け、兵庫県岩美町に入ります。

少し行くとのどかな田園風景が広がります。

京都の福知山から兵庫と長らく続いた山間部が

ようやくここで終わりです。

ホッとしながら先に進みます。

 

 

21日目の16km地点:7時40分

温泉のある岩井地区を通過。

するとなんとここで少し離れた路地のところに

リュックに黄色いゼッケンを付けた人の姿が。

もしや本州縦断フットレースの方か?

と思うものの、その後は姿は見えず。

見間違いか、もしや幻覚か。

わからないまま先に進みます。

 

 

21日目の20km地点:8時20分

岩美駅からちょっとだけ離れたところの小田入口交差点に到着。

ずっと山の中にいたため、実に久しぶりに街に出てきた感じがします。

9号線はこの先は自動車専用道路となるため、328号へ。

 

おにぎりを食べながら進んでいると、

不意に後ろから声を掛けられます。

なんと本州縦断フットレースのランナーです!!

さきほど岩井地区で見かけた方です。幻覚ではありませんでした。

通常版に参加されているこの方と少しだけお話。

そして軽い足取りであっという間に先に進まれたのでした。

元気いっぱいといった感じで羨ましいかぎりです。

 

 

21日目の24km地点:9時00分

駟馳山(しちやま)峠を越えて鳥取市へ。

砂丘海水浴場沿いの砂丘道路を進みます。

舞鶴で見て以来の久しぶりの日本海

途中、遊歩道も整備されていて

素敵なランニングコースになっていました。

 

 

21日目の30km地点:10時14分

CP28.鳥取砂丘会館前(1105.3km)」(鳥取県鳥取市)に到着。

 

生まれて初めて見る鳥取砂丘です。

f:id:ichiashi:20221008065530j:image

 

しかしこの写真。

砂丘の中ではなく入口から撮ったもの。

本来であれば当然砂丘に入って少し観光気分を味わいたかったところですが、

この日の目的地はまだ60km先。

肉離れしているこの脚で砂場に入る余裕は全くありません。

念願の鳥取砂丘をまさに目の前にしつつ、

その砂を踏むことなく先に進みます。

 

 

21日目の38km地点:11時45分

鳥取駅の北側を走る318号を通り、

鳥取大学前駅の駅前へ(ややこしい)

この辺りは鳥取市の中心部ということで

道路沿いには沢山のお店があり、

駅前には大勢の人が。

多くの人を見るのは福井県敦賀ぶりぐらいでしょうか?

近くには湖山池も広がり、とてもいい所で

ここに住んでみるのもいいななんて思ったりしました。

 

 

21日目の55km地点:15時29分

日本海を右手に見ながら海岸沿いを進み、

突如として現れた激坂を登ると

そこが魚見台

今大会の全コース中で屈指の絶景が待っていました。

f:id:ichiashi:20221009114953j:image

 

しかしここから海岸線沿い特有のアップダウンに

曲がりくねった道が続き、大苦戦。

 

 

21日目の62km地点:16時45分

湯梨浜町に入ります。

日没が近くなり少しずつ焦りが出てきます。

旧泊村、ハワイ海水浴場を過ぎ、一旦海沿いからは離れます。

 

 

21日目の76km地点:19時00分

北栄町に入ります。

ついに辺りは真っ暗。

手元の紙の地図を見る限りは

結構いいところまで来ているはずなのですが、

それでもまだ目的地には着きません。

 

そろそろ体力的にも時間的にも限界。

今日はどこまで行くのか決断しなければなりません。

 

もしこの辺りで泊まるのであれば、

ここから南に行った倉吉駅

4kmほど遠回りして自力で行くか、

少し先の下北条駅から1駅電車移動か。

倉吉を逃すとその先には宿泊地がないため、

当初予定していた八橋まで行かなければならないことになります。

 

考えた結果、

とりあえず下北条駅まで行くこととし、

お店の駐車場でライトを出し、先に進みます。

 

 

21日目の79km地点:19時30分

少し前の湯梨浜町の辺りはお店もあり

道路沿いは結構明るかったのに、この辺りは急に寂れて周りは真っ暗。

体力も限界で不安な気持ちが大きくなります。

 

そんな中、踏切の音が聞こえてきて、下北条駅が近いことがわかります。

『やっと着いた。今日はここまでにしよう。』

と思い、進むと、少し先に見えてきた駅は真っ暗。

どうやら無人駅のよう。

 

思っていたのと違います。

ここで電車をじっと待つのは気が進みません。

『仕方ない。当初の目的地の浦安まで行こう。』

と決めます。

それに今日進んでおかなければ下関まで間に合いません。

浦安まであと10kmちょっとです。

 

北条川沿いの真っ暗な道を進みます。

気掛かりなのはライト。

持っているのは手元の小さいライトのみで

予備はありません。

それどころか替えの電池も無し。

電池の消耗を抑えるため、

大丈夫そうなところはライトを消して進みます。

 

しかし進んでも進んでも中々着きません。

宿泊先に電話し、遅れそうなことを伝えます。

するとあいにくフロントの営業時間は23時までとのこと。

これはピンチ!ギリギリです。

 

必死に進むもすでに体力は限界。

 

しかし今日中に浦安に着かなければ、

5月20日までの休暇中の下関のゴールは厳しいものに。

 

だんだん気持ちがマイナスになってきます。

 

『なんで休暇を20日までにしたんだろう。』

 

『21日までにしておいたら土日と合わせて

残り日数があと3日増えるのに。』

(参考:2021年5月のカレンダー↓)

『そうすれば今こんな苦しい思いをしなくても下関に間に合うのに。』

 

『ああ、あともう一日休みたい。』

 

『休みたい!』

 

『21日、会社を休みたい!!』

 

 

 

 

しかしいくら心の中で願ったところで、休暇期間は変わりません。

 

再度宿泊先に遅れる旨を連絡。すると、

『23時以降でもカギを用意しておきます。

ただその場合は翌朝チェックアウト時にお会計となり、

フロントが開くのが7時になります。』

とのこと。

翌朝も明け方早くに出発したい私にとって、

つまりはやはり23時までに着かないといけないということ。

 

これはもう何としてでも進まなければなりません。

 

しかし思うようには進んでくれない身体。

辛くて辛くて仕方がありません。

 

いっそここでリタイアしてしまおうかとさえ思います。

しかし今止めたところで助けてくれる人は誰もいません。

休む場所もありません。

自力で休める場所まで移動しなければなりません。

 

結局は先に進むしかないのです。

 

 

もう止めてしまいたい自分と先に進みたい自分。

辛さと苦しさで頭がおかしくなりそう。

 

 

しかし今ここで止めてしまったら下関には間に合いません。

やはり下関には行きたい。

 

今にも負けそうな自分を必死に励まします。

 

『大丈夫。きっと行ける。』

 

『今日さえ頑張ればなんとかなる。』

 

『明日になればきっといい方法が思い浮かぶ。』

 

 

何度も何度も自分に言い聞かせます。

 

人生でこんなに自分を励ましたことは未だかつてありません。

今日さえ乗り切れれば、と必死で前に進みます。

 

 

21日目の87km地点:21時20分

目的地まであと4kmのところで出ました。

「歩道の無い道」です。

なぜかここだけ急に道が狭くなっています。

真っ暗で人気が全くない中、これは危険。

スマホで調べると、どうやら農道で迂回ができる模様。

ライトで前を照らしても暗くよく見えないため、

スマホGPSを頼りに農道を進みます。

なんとかこの危機を脱し、

琴浦町に入ります。

 

 

21日目の90km地点:22時21分

セブンイレブンで晩御飯を購入。

そしてようやく着きました。

本日の目的地、

「ビジネスホテル サンシャインとうはく」です。

 

しかし明日も朝早いため、時間がありません。

手早く荷物を整理し、ご飯を食べながらブログを更新。

ichiashi.hatenablog.com

 

そして部屋に用意してあったコーヒーを頂きます。

普段はめったに飲まないのですが、

今日は頑張ったご褒美で飲みたい気分なのでした。

 

リラックスしてくつろぎたいところですが、

もう遅い時間。本日はここまでです。

 

 

【本日の走行ルート(実績)】

兵庫県新温泉町鳥取県岩美町~鳥取市湯梨浜町北栄町琴浦町(90.86km)

f:id:ichiashi:20221009115041j:image

 

 

【走行記録(ガーミンコネクト)】

「21日目(2021年5月14日)新温泉町琴浦町

 天候  :晴れ

 気温  :最高32℃、最低23℃ (腕時計で計測)

 出発時刻:04時39分

 到着時刻:22時21分

 走行距離:90.86km

 走行時間:17時間42分42秒

 ペース :キロ11分42秒

 累積高度:798m 

 ガーミンコネクト 走行データ:

https://connect.garmin.com/modern/activity/6777940583

 

f:id:ichiashi:20221009115135p:image
f:id:ichiashi:20221009115140j:image

 

 

【コース紹介(Relive動画)】

www.youtube.com

 

 

【攻略ポイント・反省点など】 

この区間鳥取県に入る手前が最後の大きな登り。

その後は鳥取市の手前と魚見台の辺りで峠越えになりますが、

その他はR9では珍しい貴重なフラットな区間

ただ海沿いを通るため、風向きによっては苦戦するかもしれません。

 

ちなみに私はスケジュールの問題もあって

この日が一番精神的にきつかったです。

この日の夜のことは生涯忘れないでしょう。

 

 

【各選手のチェックポイント到達状況】

※21日目(2021年5月14日 23時59分時点)

「GOAL.下関駅前」1549.5km(山口県下関市

1.No.11 林原選手  5月  8日 19時17分

2.No.2   倉井選手  5月10日 15時54分

3.No.15 濱田選手  5月11日 21時27分

4.No.7   竹内選手  5月12日   5時08分

5.No.9   奏選手      5月12日 22時25分

6.No.5   高品選手   5月13日 15時28分

7.No.6   武井選手   16時20分

8.No.3   小島選手   17時27分

 

「CP36.市街・宇部駅前交差点」1511.5km(山口県宇部市

9.No.13 松本選手   21時47分

「CP34.野坂トンネル入口」1433.9km(島根・山口県境)

10.No.10 野田選手  22時23分

「CP30.市街・西津田交差点」1231.3km(島根県松江市

11.No.8   中畑選手  21時24分

「CP28.鳥取砂丘会館前」1105.3km(鳥取県鳥取市

12.No.1   いちあし選手  10時14分

 

「CP14.境橋」608.9km(新潟・富山県境)

13.No.12 原選手      14時09分(5月3日)※途中棄権

「CP5.市街・山王十字路交差点」179.7km(秋田県秋田市

14.No.14 吉澤選手  21時21分(4月25日)※途中棄権

 

No.6 武井選手、下関駅にゴール!!

7位 おめでとうございます!

記録:486時間20分55秒

www.instagram.com

 

 

No.3 小島選手、下関駅にゴール!!

8位 おめでとうございます!

記録:487時間27分24秒

 

 

一方、

No.8 中畑選手とNo.1 いちあし選手の差は126km。

 

選手紹介はこちら↓

ichiashi.hatenablog.com

 

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【次回予告】

こんなはずじゃなかった。
こんな姿、とても人には見せられない。

でも自分にはまだプライドがある。

 

次回 本州縦断フットレースSPECIAL 22日目

『(残り6日)つよがりのブログ。』

 

ichiashi.hatenablog.com

 

ここまでの完走記はこちらから↓

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